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夏旅2005 第59日目: 糸満市立中央公民館でのライブ
今日は、僕の千秋楽。全23回公演の最後のライブです。
糸満市でライブすることの意義深さ
今日のライブは、昨日に引き続き、福田佑美子ちゃんが最初に15分演奏し、そのあと僕のステージです。そのあとは、僕のエクアドルへの旅の写真をプロジェクターで映しながら、エクアドルのこと、パーマカルチャー農園のこと、コーヒーのこと、地域通貨のことなどをトークします。エクアドルのオーガニックコーヒー付きです。
最後のライブを、ここ糸満市でできるのをとても意義深いものだと思っています。
糸満市を含む沖縄南部は、沖縄戦の激戦地。ひめゆりの塔や、平和祈念公園もある、沖縄の聖地です。僕は去年の旅で、初めてここを訪れました。NYのグラウンドゼロ、広島の原爆ドームに行った時と同じ感覚を味わいました。多くの亡くなられた方の魂と、自分の魂の対話の場所だと感じました。今日、その糸満で演奏できるのは、ほんとうに光栄なことです。
こみあげるもの
今日の1曲目は、窓の外の海や、エイサーの練習の音、飛行機の飛ぶ音、そして糸満に吹くさわやかな風に触れながら、即興で弾きました。自分の中の平和を願う気持ちが、そのまま音になった気がしました。引き続き、「YAMBARU」。今日はグランドピアノなので、自分も自分の音に包まれ、より一層、気持ちが高揚します。
今日はライブ半ばで、「グラウンド・ゼロ」という曲を弾きました。僕が昨年末にNYのグラウンド・ゼロで作った曲です。やはり、ここ糸満でやるべき曲だと感じました。途中、激しくなる部分があるのですが、自分の中ですごくこみ上げて来るものがありました。怒りや哀しみや、平和の気持ちが混ざったような、何だか分からないけど、複雑な想いでした。
そして、最後は「息をして」。
ほんとに最後の最後。二度と来ないこの一瞬を大切に、一音一音に想いを込めました。途中、この約2ヶ月間に出会ったたくさんの人々の顔が走馬灯のように浮かんできました。浮かんでくる顔は、みんな、笑顔でした。慈しみの笑顔でした。僕のこの一音一音は、みんなへの感謝の音です。みんな、ありがとう!
夜は、みんなで打ち上げをしました。今日出会った皆さん(手伝ってくれた大学生ミキちゃんとそのお友達しょーこちゃん、僕の東京の友人の友人お〜しゃん、糸満在住で頑張ってる女の子恵子ちゃん)、福田佑美子ちゃん、西脇尚人さん、みんなありがとう。とっても楽しい夜でした。
ツアーを終えて
これで、僕の夏のツアー「夏旅2005」の全公演は終了しました。
出発した8月末から約2ヶ月間、あっという間でした。宮城、岡山、愛媛、福岡、熊本、大分、鹿児島、沖縄。それぞれの場所で、たくさんの出会いがありました。甘えん坊の僕だから、たくさんの方々に頼ってしまいました。多くの方々のお宅にもお世話になりました。みなさんにしていただいたすべてのこと、このご恩を、音楽でお返しするのが僕の務めだと思っています。
最後のライブは、ゴールでもあり、スタートでもあると強く感じています。みなさんに再び僕の音を聴いてもらった時に、「前よりさらに良くなったね」と言ってもらえるように、頑張ります。
本当に本当に、ありがとうございました!
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