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夏旅2005 第58日目: 那覇市「Goo」でのライブ
僕は、屋久島から沖縄へ移動しました。
今日は、僕の沖縄初ライブ。那覇市にある「Goo」というカフェでのライブです。
そして、これが僕の夏旅2005ツアーの全23回公演の22回目のライブとなります。
沖縄初ライブ
僕にとって、沖縄は特別な場所。僕が自然からもえらるもので音を紡ぎだしたのも、沖縄に行ったことがきっかけです。切ないくらい大好きな沖縄。もう8回目くらいの渡航になりましたが、今日ついに、沖縄でライブが実現します!
今回のライブは、そもそも僕のライブを東京で見てくださった福田佑美子さんが企画してくれました。佑美子ちゃんもピアノ弾きです。今日は、彼女が最初に15分ほど演奏し、そのあと僕のステージを行いました。
予想よりもたくさんのお客様に見守られて、ライブはスタートしました。
最初はいつものように即興でスタート。だいぶ秋めいてきた沖縄に吹くさわやかな風、演奏できる喜び、会場のとなりにある御嶽(うたき)からもらえる霊的なイメージ、いろんなことが重なり合って音が生まれました。それに引き続き、沖縄北部のヤンバルの森で作った曲「YAMBARU」。この曲をついに沖縄で演奏できることに、涙が出そうになりながら弾きました。
休憩後、南米の先住民に伝わるクリキンディというハチドリの物語を佑美子ちゃんに朗読してもらい、それに即興で音をつけました。そのまま、僕が中南米エクアドルに行ったときに作った曲「祈り」につなぎました。クリキンディの物語りのお陰で、いつもよりもこの曲に命が吹き込まれた気がします。
そして最後は「息をして」。
受け入れてもらえた喜び
演奏後、たくさんの、長い長い拍手をいただきました。ちょうど僕の正面に座られたご婦人が、まんまるの目で嬉しそうに大拍手してくれているのが、何よりも僕を幸せにしてくれました。そのご婦人は感想ノートに、たくさん書いてくださり、「音楽の原点ここにあり」「自分の人生を変えるほどの大感動を得た気がする」「世界のすべての人々に通じる音楽だと思います」等々...書いてくださり、嬉しいやら、恐縮やら、なんだか分からないけど、幸せでした。
沖縄は独特の風土を持つ土地。そこに住む方々に、自分の音楽を受け入れてもらえるか、内心は不安でした。でも、これまでどこでやっても、ちゃんとみんなに通じたし、国境を越えてアメリカでも通じたし、僕が一方的に弾かず、お客さんと調和して弾けばきっと大丈夫...と自分に言い聞かせて弾きました。僕は、みんなの知っている曲は弾かない。だけど、みんなが知っている音は奏でているつもりです。風のこと、太陽のこと、水のこと、平和のこと、命のこと.....。すべての命のおかげで僕は生きているし、すべての命に向けて音を紡いでいます。
ここ沖縄でも、多くの方にそれを感じていただけたのが、ほんとにほんとに嬉しかった。ありがとう、沖縄の皆さん!
ライブの後は、沖縄の友人・今津新之助くんと再会を喜び合ったり、いつかコラボレーションしようと言い合ったりしました(彼は、命をテーマにした素晴らしいイベントを企画しています)。あと、ウクレレで自作曲を歌っているお客さんとセッションしたり、地元の子どもとたわむれたりして、楽しく過ごしました。
夜は、お世話になっている西脇尚人さんちの隣のおばぁが、ライブ成功のお祝いに「ぐるくん」の塩焼きを差し入れしてくれました。それを肴に飲んだオリオンビールはまた格別!
ついに明日は、ついに23公演目。最後の最後、僕の千秋楽です。
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