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 2004年12月 USツアー
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USツアー 第8日目: Cleopatra's Needleでのライブ
NYでのライブも残すところ、あと2回。旅が終盤に向かうことがとても寂しい。それもいつものこと。残り、頑張ります。

soso
ピアノは大切に
 
セットリスト:

1, -即興-
2, 空の水
3, いろ
4, 小さな空
5, 歌うということ
6, Somewhere
  Over the Rainbow
7, -即興-
8, 息をして
9, Danny Boy
 
可哀想なピアノ
今日の会場のCleopatra's Needleは、そんなに簡単に出れる場所じゃないらしい。僕らは、ノーチャージの早い時間帯のライブだけど、それでもそんなにやらせてくれる訳じゃないって。オープンマイクの日に、一紗ちゃんが何曲か歌って、それで説得したみたい。すごいなぁ。こっちの人からすると、10代に見えるだろうし(ごめん!)、だから歌ってみせるしかないだと思うんだけど、その度胸、恐れ入ります。

お店に行ってみると、かなり古い雰囲気を出しているお店で、かかる音楽もサッチモなど、昔のジャズ。うわー、ちょっと僕らは合わないかもなぁ、なんて思っていた。
ピアノは、古いだけでなく、メンテナンスがされてなくて、ピッチがおかしいというより、鍵盤がガクガクしたり、はじっこが欠けてたりする。その傷、1つ1つが、お店の歴史を物語っている、愛着が湧くものだ、と言いたいのかもしれない。でも、ちゃんとメンテナンスしてあげないのは、ピアノが可哀想だ。ピアノは単なるお店の所有物の1つかもしれない。でも、音楽は誰のものでもない。所有する人間の「心」次第で、ずっと素晴らしい音を奏で続けることができるピアノにもなれるのに。ジャズやブルースは曲によっては、そのちょっと音の狂った調子が味になったりするけど、でもあきらかにピアノを大切にしていないと伝わって来たので、哀しい。

ライブはと言うと、その音のことに惑わされて、集中できない部分があった。それは、明らかに僕の力量不足。この可哀想なピアノに合った音を出してあげることもできず、悪い音を避けて弾かないようにするあまり、失敗も多かった。もっともっと、このピアノに、どんな風に弾いて欲しいか、聞いてあげながら、弾きたかったけど、心の余裕がなかった。事前に出ない音をぜんぶチェックして、準備しておけば良かった。
ほんとうに、僕も修行が足らないです。ふがいない。
明日もここでやるので、頑張ります。

その後、なんだか空しくて、またCake'o Cafe(ケイコ・カフェ)に行く。結局、5日連続でCake'oに来ちゃった。Cako'oは閉まってたけど、ドアをたたいたら、ZOMOが開けてくれた。ビール持参して、飲む。ほろ酔いで、ピアノを弾く。僕はここのピアノが好きだな。

別れ際、ZOMOに「sosoは住む意志が固まったかい?」なんて、言われました。
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