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戦争のかけら、平和のかけら、音のちから
日時: 2005年 1月15日(土)
場所: ミトラサール
(東京・三軒茶屋)
時間: 19:30 -(open 18:30)
共演: 田中秀樹(PowerBook)、入江規夫(パーカッション)、ALASKA.ミツ(うた)、藤井芳広(詩の朗読)
、まり(ピアニカ)、栗谷かずよ(フルート)、ハマヤノリヒコ(DJ)、NAWOTO(emotinal design)
フライヤー表(80KB)、裏(71kB)
(デザイン:山下ゆかり、ドローイング:片山日香里) |
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セットリスト:
(第1部)
1, 今人
2, 平和のセッション
3, WカリンバとWピアニカの
平和のセッション
4, 森の平和のセッション
5, 息をして
(第2部)
6, Gravity 0
7, 御霊 - グラウンド・ゼロ -
8, PACE
9, 戦争のかけら、
平和のかけら、
音のちから |
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みんなでイベントライブの日
今日は、前から着々と準備を進めてきた、イベント「戦争のかけら、平和のかけら、音のちから」。
平和のかけらをみんなで持ち寄る。それは想いが音に変化したようなかけらたち。それがどんな音楽、どんな平和を生み出すか。
演奏は、ほとんど全て即興。それだけに、心を1つにしないと、ほんとに1つにしないと良い音楽を紡ぎだせない。
でも結果から言うと.....、最高に楽しいライブでした!
1、「今人(イマジン)」
藤井芳広(詩の朗読) + 重松 壮一郎(ピアノ)
最初は、フジイモン(藤井芳広)の「今人(イマジン)」という詩の朗読でスタート。僕はそれに即興でピアノを合わせる。彼の詩はどこかで聞いた風なセリフでなく、自分の言葉で書かれてている。そして、わざとらしくない、自分の話し方で、想いを込めて、力強く語る。僕もその想いに引きずられて、音を出す。
2、「平和のセッション」
重松 壮一郎(ピアノ、ピアニカ) + 入江規夫(ジャンベ)
詩が終わりを迎えると、ほんの少し間を置いて、規夫くん(入江規夫)のジャンベがゆっくりと始まる。彼は、むやみに叩かない。間を大切に、1音を大切に叩く。だから、僕もむやみに弾かず、彼に歩調を合わせ、波長を合わせ、音を重ね、響きを広げる。ゆっくりしすぎて、退屈かもしれない。でも、ゆっくり行こう。平和のセッションなのだから。
3、「WカリンバとWピアニカの平和のセッション」
入江 規夫(カリンバ) + まり(カリンバ、ピアニカ) + 重松 壮一郎(ピアノ、ピアニカ)
次は、ダブルカリンバ、ダブルピアニカのセッション。まずは、規夫くんとまりちゃんがそれぞれカリンバで、ゆっくりとしたメロディをはじき、重ね合わせる。カリンバの小さな、でもよく響くかわいい音。僕は、そこにピアニカで遠くのメロディを弾く。どこか遠くで聴いたような、遠くでなっているような平和のメロディを。
途中から、規夫くんのカリンバがテンポアップする。まりちゃんはカリンバをピアニカに持ち替え、今度は僕とのダブルピアニカ。規夫くんのカリンバが、不思議な波動を出す。それに重なる、2本のピアニカの追いかけっこ。まりちゃん、いいフレーズ弾くね!子供たちが駆け回っているようだね!
4、「森の平和のセッション」
栗谷 かずよ(フルート) + 重松 壮一郎(ピアノ)
次は、フルートのかずよちゃんと僕のセッション。僕はこれを森の平和のセッションにしたかった。森は、たくさんの生命が調和して生きている場所。そこから、平和を学びたかった。どこまでものびるかずよちゃんのフルート。鳥になったり、雲になったり、川になったり。僕は森になって、それを支えたり、促したり、導いたり、導かれたり。でも、もっと一緒に鳥になって飛び回りたかったな。次はもっと!
5、「息をして」
重松 壮一郎(ピアノソロ)
第1部の最後は、僕のソロステージ。おなじみ「息をして」。弾くのは僕だけど、これは、みんなの心が弾かせてくれている。いつも以上に、みんなから心をもらっている気がする。みんなのおかげで弾くことができている。みんなの心で、この曲はできている。
ここで、第1部は終了!
6、「Gravity 0」
田中秀樹(PowerBook) + 重松 壮一郎(ピアノ) + 入江規夫(ジャンベ) + まり(ピアニカ) + 栗谷 かずよ(フルート)
+ ALASKA.ミツ(うた) + ハマヤノリヒコ(DJ)
完全アコースティックの第1部とは対照的に、第2部はデジタルが仲間入り。でも、基本は変わらない。どんな表現手段を用いようと、想いは同じ。田中さん(田中秀樹)の作るトラックは、田中さんの想いが結晶となって積み上げられている。僕らアコースティック楽器と、浮遊するミツさんの声、ハマヤくんのDJは、それをさらに増幅させる。田中さんのサウンドスケープの海に飲まれながら、音を出すこの感じは、初めての体験。これまで、純粋主義的に生演奏にこだわって来た僕と、田中さんのコラボレーションは、お互いにとって挑戦だったけど、素晴らしい体験ができた。
7、「御霊(みたま) - グラウンドゼロ -」
田中秀樹(PowerBook) + 重松 壮一郎(ピアノ) + 入江規夫(ジャンベ) + まり(ピアニカ) + 栗谷 かずよ(フルート)
+ ALASKA.ミツ(うた) + ハマヤノリヒコ(DJ)
編成は同じだけど、今度は曲の前後を僕のピアノが引っぱり、中盤は田中さんのトラックが引っぱる構成。この曲は、僕が昨年の12月にNYのグラウンドゼロの前で演奏したピアニカが元になっている。田中さんのトラックはそのピアニカ演奏を使い、僕はそのピアニカ演奏をピアノでアレンジし直したメロディーを弾く。あの、グラウンドゼロの前で、心臓をぎゅっと鷲づかみにされた感じを、表現したかった。たくさんの御霊(みたま)と対話せざるをえない、あのグラウンドゼロの感じ。ちゃんと表現できたでしょうか。
8、「PACE」(イタリア語で「平和」の意)
NAWOTO(emotinal design) + 田中秀樹(PowerBook) + 重松 壮一郎(ピアノ) + 入江規夫(ジャンベ)
+ まり(ピアニカ) + 栗谷 かずよ(フルート) + ALASKA.ミツ(うた) + ハマヤノリヒコ(DJ)
そして、ついに映像とのコラボレーション。NAWOTOさんとは、僕は数年前に何度かコラボレーションしたことがある。でも即興は初めて。今日のリハのときに初めてみんなで試写した。イタリアの風景をつなげた、ごくごく日常的な、でも最高に幸せな映像。
でも、ちょっと不安になった。思ったより、みんなで映像に音をつけるって難しいね。一人ならやってしまえばいいけど、みんなで即興でしかも映像に音をつける。
しかし、本番、思ったよりうまくいったね。シーンが切り替わってもうまくつなぐつなぐ。それぞれが持つ、調和力みたいなものが、映像に結集したね。
9、「戦争のかけら、平和のかけら、音のちから」
全員 + 会場の皆さん
さぁ、最後は、全員でのセッション! もちろん、会場のみんなも一緒です。
規夫くんがみんなに楽器を配り、説明。音楽は誰でも楽しめる! 相手の音をよく聴いて、自分の音もよく聴いて。音楽を作るのは平和を作るのと似ている。みんなで調子を合わせよう! 規夫くんの想い伝わったよ!
この曲は、簡単なフレーズを僕が作って来た。みんなの手で、この手で、平和を作ろう!という想いの曲。
ゆっくりしたテンポすぎて、みんな乗りにくかったかな?規夫くんが途中でスピードアップさせて、一気にヒートアップさせた。規夫くんありがとう。最後はノリノリだったね! あとでお客さんの感想で、「会場の一体感がすごかったね」って言われて、とっても嬉しかった。その一体感。いっしょに生きて、音を出して、平和も一緒に作れる大きなエネルギーが生まれたね!
僕は、この場を借りて、みなさんにお礼を言いたい。
僕は、ソロでライブすることが多い。でも、今日は、こんなにたくさんのみんなと一緒に演奏できて、つながり合えた。
みんな、ありがとうーーーーー!
■募金について
この日はスマトラ沖地震のための募金を行いました。会場のお客さんからいただいたのが5,753円、出演者から16,996円、合計22,749円をユニセフに募金します。みなさま、ご協力ありがとうございました。
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