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USツアー 第4日目: レストランで飛び入り演奏
今日は、お昼に一紗のお知り合いの方のお宅にお邪魔しました。
画家 / チベット音楽奏者のクガ・トシさんと陶芸家のユミコさん夫妻のお宅です。トシさんは、昨年のダライラマ法王猊下の蓮華誕生寺でのご説法の前に、五重塔でチベット音楽を演奏された方です。
すごく温かく迎えていただき、素晴らしい時間を過ごさせていただきました。
ストロベリーフィールズへ
そのあとは、僕はセントラルパークに行きました。
都会の喧噪のなかの自然ではあるけれど、僕はちょっと都会疲れしていたので、とてもリフレッシュできました。
そして、ストロベリーフィールズへ行き、ジョンの平和への想いに自分の心を重ねてきました。世界中から来たたくさんの人が、この場所に集まり、同じように平和の心を持って手を合わせる。とてもいい空間でした。そのあと、ダコタアパートに行って、黙祷しました。
僕は歩き疲れて、ストロベリーフィールズの芝生に横になり、ジョンと同じ空を見上げました。
レストランで演奏
そのあと、1st avにある、「Caravan of Dreams」というベジタリアン・レストランに行きました。事前に、ここにピアノがあることを教えていただき、できたら演奏させていただきたいなと思ってました。
店に入ると、今日のバンドがジャズ・スタンダードを演奏していました。店内はほぼ満席で、みんながわいわい話す中、BGM的に演奏しているようでした。
ちょっとなんだか、弾いても聴いてもらえる雰囲気ではなかったけど、せっかく来たから、食事を済ませた後に、スタッフの方に話しかけました。拙い英語でドキドキしながら自分が何者であるかを説明し、いまここで演奏したいと申し出ました。
でも、「ここはブッキングしたミュージシャンが順番に出ているから、いきなりは無理だよ」と言われ、でも、メインのステージじゃなくて、奥の部屋にある方のピアノだったらいいよって言ってもらいました。奥の部屋は、客席が半分くらいの数で、少ししっとりした空間に、古いアップライトピアノがありました。
僕がそこで2曲くらい即興で弾いたら、オーナーが来て、「beautiful」と言ってくれて、あっちのメインの部屋のピアノで弾いていいよと言ってくださいました(このときは、ほんと嬉しかった!)。
そして、メインの方のピアノの前に座り、30分ぐらい弾きました。
僕は、お客様がどんな感じで聴いてくださっていたのかは分からなかったのですが、見ていた一紗の話では、隣の席のおじいさんとかが、「リラックスできるね!」と言ってすごくいい顔で聴いてくださっていて、すごくいい情景だったよ、とのこと。
終わった後も、スタッフの方がいろいろ褒めてくれてました。
すぐそばに座っていらした、カーボーイハットのでっかい体で、僕から見たらテキサス風の人が、「良かったよ」「どこから来たのか?東京か?」「日本に帰っちゃうのか?」みたくいろいろ話してくださりました。「俺もここでギター弾くんだよ」と嬉しそうに言ってました。
きっと音楽がなかったら怖くて話せないようなイカツイ人だけど、とても純粋で優しく、また僕に敬意を払ってくれているのが分かりました。小さなコミュニケーションの一瞬だけど、僕は、thank
you とか Yesとかしか言えなかったけど、それがとってもとっても嬉しかった。
ドネーションのカゴを見たら、1ドル紙幣が2枚入ってしました。後から一紗から聞いた話では、カーボーイハットのおじさんがわざわざ両替しに行ってたとのこと。たかが2ドル、でも僕にとって、かけがえのない想いの詰まった2ドルになりました。
生きている証し
僕はピアノ弾けてすごく幸せで、それを聴いてくれた人が国境も人種も超えて喜んでくれて、幸せな気分になってくれる。それが原点で、そこが一番大切で、それだけで僕は十分に幸せで。
だって、ピアノを弾くことが、僕にとって生きることで、僕がこの世に生きている証であって、そのピアノを弾いて喜んでくれる人がいることは、僕の「生」が認められ、この世に生きていていいんだよって、言ってもらっていることだもの....。
集客とか、興行とか、ツアーの収支とか、悩みはつきないけど、でもこの原点を大切に、1つ1つを積み重ねていけばいいんだって、思いました。
明日は最後のライブ。
せいいっぱい、すべてのこめて、弾いてきます。
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