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 2005年 夏旅2005
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夏旅2005 第53日目: 屋久島での初ライブ!
僕らは、昨日のお昼に屋久島に到着。昨日はライブ会場の下見と打ち合わせをしました。
明けて本日は、ついに屋久島での初ライブです。

ライブの前に
せっかく屋久島でライブするのだから、屋久島の自然に触れてから演奏したい!ということで、午前中は近場をまわることにしました。一緒にまわるのは、このライブのために来てくれた滝沢さんと矢数さん。共演の西木場さん。昨日から一緒に来ている西木場さんのお母さん。それからもう一人、以前、東京のカフェスローで行ったライブ「チキュウヲソウゾウスルジカン」にも飛び入り出演してくれたギタリストの鳥居くん。彼も今夜のライブに出演してくださいます。
ライブの前なので、あまり遠出はできなかったのですが、素晴らしい滝に行って、たくさんのエネルギーをもらいました。

会場の「ホテルあかつき」へ
そのあと少し休息を取り、出演する僕、西木場さん、鳥居くんは、会場である「ホテルあかつき」 へ向かいました。僕らからすると超高級ホテルの「ホテルあかつき」。アジアン・リゾートと言えば想像していただけると思いますが、こんな場所で演奏できるなんて夢のようです。
しかし、こんな高級ホテルだから、地元の人たちが来にくいのではないか?と当初は心配していました。でも、ホテルの従業員の方は地元の方で、地元のお友達にたくさん声をかけていただけ、しかも「屋久島の変な人たちがたくさん来ますよ」という話だったので、僕らは期待に胸を膨らませていました。その「屋久島の変な人」というのも、悪い意味じゃなくて、いい意味で楽しい人々....というのは想像できました。屋久島在住の友人、「すなやん」(砂川聡さん)を思い浮かべても、それはほんとにもう愉快な人なので.....。

soso熱狂!最高のライブ!
今日はまず西木場&鳥居コンビが1stステージ、僕が2ndステージという構成。お二人のステージの間、僕は控え室で待機していました。今日は満月に合わせたライブ。控え室から見える月からたくさんのパワーをもらい、いざ会場へ行ってみると、会場は1stステージ終了後の休憩時間にもかかわらず、盛り上がっている....!?

たくさんのお客様(最終的には70人)もさることながら、ジャンベやホーミーが鳴り響き、すなやんが踊っている....。西木場さん曰く、途中までは落ち着いた雰囲気だったけど、すなやんが来たら雰囲気が変わり、曲もアップテンポだったので、ジャンベの人が叩き始め、会場がノリノリになったらしい。喧噪の中、僕はすなやんと再会。ハグしたら、うっぷ、酒臭い....。

そんな雰囲気の中、僕のステージ。
1曲目の即興は、満月に合わせて、しっとりとした神秘的なイメージの曲になるかな?と、自分では思ってました。でもいざ弾き始めてみると、僕の外側・内側から、つっついて来るものがある。それが、僕を押し上げ、右手と左手で弾くアルペジオのようなフレーズが「ノリ」を帯びてくる。どうやら、会場を包むナチュラル・ハイな雰囲気が、僕の内側に入り込んできたみたい。僕の演奏は、無意識にそれに同調したのだ。おお、これが屋久島の人々の持つエネルギーだ。自然とともに生きる人々のナチュラルな感性が僕に影響してきて、僕の感性がそれに反応したのだ。分かりやすく言えば、僕は「ノらされた」のだった。

1曲目の即興を終え、大きな拍手。続いて2曲目は「水滴のダンス」。お客さんのジャンベが自然と加わる。ピアノのすぐ横で、すなやんが踊る。目をつぶって弾いていても、すなやんが踊るのが気配で分かる。いつもの「水滴のダンス」より、ノリの重心が低く、地球に根を生やした感じだ。

次は新曲の「新月」。この満月の日(しかも今日は部分月食だった)に合わせて選んだこの曲。曲の途中のリズムが出てくる部分で、またジャンベが加わってくる。すなやんが踊る。曲も、このノリに合わせて、変化する。僕はいい感じにノらされている。

この時点で、僕のチャクラはいつも以上に開いている。以前、友達に「85%ぐらい開いていて、15%閉じているね」と言われたことがあるけど、今日は90%に達している気がする。

そして、最後の「息をして」。いつも弾いているこの曲なのに、90%開いたチャクラが、僕を解放させ、曲もいつも以上に解放されている。終わると、大拍手!みなさん、ありがとう!

そして最後は、全員で完全即興のセッション。ディジリドゥからスタートし、そこにいくつものホーミイが重なる。おお、なんて素敵なホーミイ!それもそのはず、元・倍音sの方でした(あとで知った)。さらに、口琴も加わる。鳥居くんのギターが、民族的な音階のフレーズを弾き始め、そこにジャンベも加わる。僕のピアノが拍車をかけ、西木場さんも声を発する。立ち上がって踊る人もたくさん出始める。うわー、すごい状態!
いわゆるダンスミュージックとか、レイブとかする人は、こういうノリノリなのを普段から体験してるのかもしれないけど、僕みたいなタイプの音楽で、会場がこんな状態になるのは珍しい。最初からノらせることを目的としたダンスミュージックと違い、今日のノリは、自然発生的な原始のノリだった。

僕は、いつもその空間と調和する音を紡ぐことを目指しているけど、会場のノリがこんなに解放されていると、僕自身もこんなに解放されていくんだ...ということを身を持って体験した。やはりこれは、太古の自然が残る島・屋久島で暮らす人々のすごさだと思った。僕は、その人々、自然に取り囲まれ、いつも以上に自分を解放したらしい。

ライブ後、「すごかった」「すごく楽しかった!」「すごく良かった!」という声をたくさんいただく。東京で僕のライブを見ているみなさんからも、いつも以上にすごかったと言われる。
いやー、これこそほんとに、みなさんのお陰です......。屋久島のお陰です...。
live photos
live photos

打ち上げ
いつも満月の夜には、すなやん主催で「満月祭」なるものを行っているらしいけど、今日は僕らのライブだったので、それをライブ後にしてくれた。みなさん、「センピローの滝」にて、セッションしたり、踊ったり。僕ら出演者組は遅れていったのだけど、それに加わってセッションしたり、話したり。夜は老けていくのでした。
あーーー、楽しかった!!
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