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夏旅2005 第50日目: 蓮華院誕生寺 奥の院でのライブ
今日は、熊本での最後のライブ。今回のツアー全23公演のうち、約半分の11公演が熊本でのライブ。これはひとえに、人のつながりの強さ、熊本の皆さんが僕の音楽を受け入れてくれたこと、皆さんが応援してくださること、それらがあってのことでした。その熊本公演も、今日が最後。一番お世話になっている、蓮華院誕生寺さんでのライブです。
野外でライブの予定でしたが....
今日は、お寺の観月会に合わせたライブで、月の下でお寺の野外ステージのはずでした。しかし、あいにくの雨。結局、お寺のレストランで行うことなりました。
企画としては、JRさんの主催で「仲秋の名月を賞でる宴」と題し、お寺の参拝とお月見、お食事が1つのパッケージツアーになっています。演奏は、観月会の余興として行われます。お客様はそのツアーの参加者と、僕たちが声をかけた一般のお客様。
心強い味方
パッケージツアーのお客様はお酒が入り、予想以上に大盛り上がりの様子。大騒ぎの中、演奏をすることになりました。これまで色々な状況でライブをやってきたけど、何よりつらいのは、お客様が聴いてくれていない時。
音楽というものは、音が鳴っているか、鳴っていないか、の2つしかない。お客様の出す音が会場を常に埋め尽くしている状態(鳴っている状態)に、さらに自分が音を鳴らすのはつらい。音の衝突を避けて調和しようとするが、こっちがボリュームを上げると相手はもっと上げて来るので、こちらはバックにまわるしかない。誰も聴いていないBGM演奏。とてもむなしい気分になります。
でも、今日は何とか聴いてもらおうと、僕も一紗ちゃんも、ガムランの久保純子さんも頑張って演奏。それでもお客様のボリュームは上がる一方。
でも、今日はとても心強い味方がいました。それはここ誕生寺の貫主様。僕は誕生寺にほんとお世話になっているけど、貫主様に聴いていただけたことが一度も無かった。それが、今日は貫主様が聴きにきてくださっていたのでした。
何だか分からないけど、貫主様の存在が、僕にとっては百人力に感じられました。こんなうるさい状況の時、いつもなら哀しくなってしまうところだけど、今日は最後まで精一杯弾くことができました。
今日は他にも、先日ライブしたカフェ蜩の奥様や、友人の永山真紀子さん・吉岡潤さんも来てくださって、その存在がどれだけ心強かったことか。結局、最後にはたくさんの拍手をいただき、皆様に喜んでいただけたライブとなりました。
これで僕の熊本でのライブも無事終了。ふー。
明日は、初めての鹿児島でのライブです。
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