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 2005年6月 四国ツアー
6月5日(日) 前のレポート  |   次のレポート 
四国ツアー 第4日目: 田植えとライブ
今日は、お昼頃に松山を出発し、高知県の西土佐村に行き、明日は西ヶ方小学校で音楽の授業をやらせていただく予定でした。でも諸事情で高知行きが中止となりました。残念だけど、またきっと機会があります。
かわって、今日は田植えに行くことになりました。

愛媛大学の皆さんと
セットリスト:

1, 棚田の午後1(即興)
2, 棚田の午後2(即興)
3, 息をして
 
田植え
みんなでやれば楽しいね
 
集合写真
みんなで記念撮影
 
今日行く田んぼは、「えひめ千年の森をつくる会」の会長をしておられる愛媛大学の先生、鶴見武道さんの田んぼです。
ここで、「あそびの達人教室inえひめ」の自然体験教室として、みんなで田植えをします。恥ずかしながら、僕は田植えは初めて。ちょっとどきどきです。
僕は、愛媛大学法文学部の野崎賢也先生と、そのゼミのみなさんと一緒に、車に乗せていただき、田んぼのある愛媛県東温市井内に向かいました。

棚田でライブ
鶴見先生の田んぼはとても美しい棚田でした。僕の田植え初体験がこんな棚田でとても嬉しい!
ちょうどお昼時に到着したので、既に午前中から作業されている皆さんと合流して、お昼ご飯をいただきました。

そして、午後の作業に入る前に、僕がホームコンサートをすることになりました。
お昼もいただいたその会場は、ちょうど棚田を見下ろすように立てられている藁葺き屋根の建物です。大きな窓から、日が注いで外の緑が見える、明るい部屋。ここで演奏させていただける喜び、それがそのまま音になりました。みなさんにも喜んでいただけたみたいで、僕も嬉しい!
この機会を与えてくださった、鶴見夫妻、なみへさん、聴いてくださった全ての皆様、ここの自然や全ての生き物に感謝します。

その後、田植えの始まりです。正直、僕は「ちょっと大変そう....」という意識が強かったのですが、やってみると、なんだかじわじわと感じたことのない幸福感が。あ、なんか僕、幸せだな....って感じました。長靴がなかったので、裸足で泥の中に足を突っ込んでるのだけど、その泥がなんだかぬくぬくと暖かい。天気がよくて、ぽかぽかして、空気もおいしい。泥の感触が気持ちいい。そして何より、横にはたくさんの仲間がいて、みんなで1列ずつ植えていく楽しさ。きっと天気が悪かったり、一人で膨大な面積を任されてしまっていたら、同じような幸福感にはならなかったと思う。ラッキーな条件が揃った田植え初体験でした。

鶴見恵子さんとの出会い
田植えの時に僕の横にいらしたのが、鶴見さんの奥様の恵子さん。恵子さんは事前に僕のWebサイトをご覧になっていて、僕が鶴見夫妻のお宅で演奏することを、希望してくださっていたみたいです。今日、それが実現したこともお互いに嬉しかったのですが、僕は恵子さんに出会えたことが嬉しかった。

今まで、たくさんの太陽のような人に出会ってきて、その都度、僕は感動し、こんな人になりたいと思ってきたけど、恵子さんはまた誰よりも輝く笑顔を持った、太陽のような人でした。きっと、笑顔はその人の生きてきた証のようなものだと思うんだけど、さらに女性(母性)ならではの何か包み込むような優しさ、全てのことに感謝する心が溢れていました。
なかなか言葉では表せないのですが、思い出すと、なんだか涙が出てきてしまうような人です。

田植えのあと、一言ずつ、みんなで感想を言い合いました。そのとき、恵子さんが僕の横に座られていたのですが、恵子さんがみんなに感想を話しているとき、恵子さんの目からは涙があふれていていました。きっとそれは、全てのものへのありがとうという感謝の涙。それは、悲しくて泣くとか、悔しくて泣くとか、そういう涙とは違う種類の、なんだか幸福に満ちた輝くような涙でした(こっちももらい泣き)。

この日の夜は、野崎先生とゼミのみなさんと一緒に、夕飯を食べて、さよならしました。
今日もまた、たくさんの人との素晴らしい出会いがありました。皆さん、ありがとう!
棚田
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