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 2006年12月 九州ツアー
12月21日(木) 前のレポート  |   次のレポート 
九州ツアー 第8日目: グループホームでの演奏 2日目

今日は、フルートの栗谷かずよちゃんとまわる、福祉施設での演奏の2日目でした。
昨日の3軒は、昨年もお伺いした施設でしたが、
今日の3軒は、1つは昨年もお伺いした施設で、2つは新しい施設です。

新しい施設では、ある先入観を持たれてしまいます。
「認知症なのに、音楽を聴かせても分からないんじゃないか」
「うちはそんな文化的なことは必要ない」
....など。

でも、演奏を聴いてくださるときの、
おじいちゃん、おばあちゃんたちの
目の輝き、笑顔、手拍子、そして涙が、すべてを物語っていて、
演奏後、施設の職員さんに「やっていただいてよかった!!」と
おっしゃっていただけたのが、ほんとうに嬉しい。

僕は、音楽が万能だなんて思っていないけど、
でも、生身の人間が、生身の人間に対して、
自分にできる最高の表現で、精一杯のコミュニケーションをしようとすること、
それを受け止め、何かの表現でお返ししようとしてくれることは、
すごく重要なことだと思う。
命と命のコミュニケーションだと思う。
自分は生きているんだ、と感じることができる瞬間だと思う。
それがない人生は、さびしい。

最後の施設での演奏の時、
かずよちゃんとセッションするのもこれが最後かと思うと、泣きそうになった。

僕は、かずよちゃんとセッションするのがすごく好きで、
一緒に演奏していると、何か、1つになるような感覚を味わう。

アメリカに旅立つ彼女が、2年後、どれくらい成長してくるか分からないけど、
それに負けないように、そして、もっといいコミュニケーションがとれるように、僕も頑張ります。
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