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 2006年3月 西日本ツアー「春旅2006」
3月26日(日)  
春旅2006 第24日目: 千秋楽
今みなさま、ご無沙汰しております。
僕は、一昨日、ツアー15公演目にあたる最後のライブを屋久島で無事に終えました。

いまは、鹿児島から18切符で横浜へ帰る途中で、四国に寄っています。
いつもツアーのときには、毎日ツアーレポートを書いて、写真とともにみなさまに近況報告しています。
でも今回は、ハード・スケジュールで、まったくレポートを書くことができず、
また、パソコンも壊れ、デジカメも壊れ、さらにMDが壊れて何も録音できなかったり(これは何かの暗示かな....?)。
なので、みなさまに詳細にお伝えすることができないのが、とっても残念です。

充実していたすべてのライブ
ハード・スケジュールで、OFFの日も少なく、流れのままに転がり続けた1ヶ月間。いま、すべてのライブを終えて、やっと全体を振り返ってみることができています。

とにかく、今回のツアーは毎日毎日が、とっても濃かったです。
ライブも1回1回がとても充実していました。

ツアー最初は、少し肩に力も入っていたのですが、中盤から頭がすっきりしてきて、気も充実。演奏中の集中力も増し、自意識を捨て、精神を解放し、その場のすべてのものに身を委ねることができました。

熊本のいくつかのライブで、「今まで見た中で一番良かった」と、何人もの方に言っていただけました。
これは、ほんとうに嬉しいことです。
毎回毎回が最高になるように、これからも精進します。

みんなに見守られ
一番公演数が多かった熊本で、3月20日に行った最後のライブで、最後の「息をして」を弾いているとき、独りで弾いている気が、まったくしなかったのです。
確かにピアノを弾いているのは僕一人ですが、みんなが僕の背中をしっかりと支えてくれているような、そんな感覚の中で弾いていました。
これ以上の幸せはないです。

だって、つねに創作活動は孤独との戦いでもあるし、それに....、僕は寂しがり屋だから、ほんとにほんとに、嬉しかったんです.....。

僕は、透明になり、みんなに溶け込みたい、
すべてと調和し、
その場にいるすべての人の想いを吸い込んで、音にし、
すべての命とつながり、すべての命をつなげたい、
そう願って弾いているのですが、それが少しできてきたような気がしました。

旅の終わり
最終の地、屋久島では、たくさんの仲間と素晴らしい自然に迎えられ、何も迷うことなく思う存分、弾くことができました。
自然とともに生き、自由で、楽しくて、優しくて、キラキラ輝く屋久島の人たちが、僕は大好きで、この原始的で、あたたかな自然が大好きで、そのすべてに包まれながら、安心して演奏することができました。

昨日の朝、屋久島から船で出発し、だんだん小さくなる屋久島を見つめ、そして鹿児島港に着いて1歩目を踏み入れたとき、「あぁ、終わった....」という想いが急にこみ上げ、全身の力が抜け落ちてしまい、切なさでいっぱいになりました。

旅の終わりはいつでも寂しいもの。
でも、旅したすべての場所に、みんなの笑顔があって、遠くはなれても、みんなが頑張っていることや、楽しく暮らしていることを想像できるから、ぼくもまた頑張れるのだと思う。

また出会うときまで、みんな、お元気で!
僕も、もっともっと、いい音を伝えられるように頑張って、
また会いにいきます!!
屋久島
 
 
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