今日は佐世保市立黒髪小学校で演奏でした。
娘の出身校です。
娘が入学した時から、6年間、読み語りボランティアをやっていました。
卒業してからは、年に2回ほど体育館で行われる、
ピアノ演奏付きの読み語りコンサート形式の企画のみ、参加しています。
毎年この時期は卒業生を対象にしてて、
僕らから6年生へのメッセージを込めた内容にしています。
今年選んだ3冊のうち1冊は、僕からの提案で、「火の鳥」。
昨年、連載開始70周年を記念して出版された、
手塚治虫/原作、鈴木まもる/文・絵による絵本です。
僕にとって手塚治虫の存在は何よりも大きくて、
中学1年生あたりまでは、自分は絶対に漫画家になると決めていました。
漫画家から音楽家に夢は変わっても、
ずっと、多大なる影響を受けています。
今の子どもたちは、火の鳥も手塚治虫も、ほとんどの子は知らないかなと思い、
今日は読み語りの前に、少し説明を付け加えました。
演奏していたら、なんだか泣きそうになってしまって…。
読み語りメンバーも、泣きそうだったと。
そして卒業生代表の子も、とても心に残ったと言ってくれて、
ほんとにやってよかったなぁと思いました。
そして、こういう時のために、
僕はずっとピアノを続けているし、
少しでも、いい即興演奏ができるように、
積み重ねているだなぁと思いました。
手塚先生の魂に触れさせてもらった時間でした。
この絵本の絵も文章も、
手塚治虫ではなく、鈴木まもるさんだけど、
あの大作の重要なエッセンスと、込められたメッセージを、
子どもたちに分かるように、絵本の形にしてくれています。
これを機に、子どもたちが手塚治虫「火の鳥」を手にしてくれたらいいな。
佐世保市立図書館に揃っているしね!
読み語りメンバーの皆さん、
黒髪小の子どもたち、先生方、
ありがとうございました!

(読み語りコンサート風景。こちらは別の絵本です)