昨日、名古屋から北陸入りしました。
今日は能登半島の珠洲市へ。
友人宅のある津幡町から車で約3時間の道のりでした。
途中、土砂崩れや、道のひび割れも多く、
道が波打っているようにも感じました。
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被害の大きかった街に入ると、
電信柱はどれも斜めに傾き、
一階部分がペシャンコになってたり、
完全に倒壊した建物が目立つようになりました。
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本来は両側に建物が並んでいた通りも、
家屋解体が進み、
更地になっているところが多くなっていました。
それでもまだ倒壊したままの家屋も多く、
雪が降るまでにと、
急ピッチで解体を進めているとのことでした。
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更地になったとしても、
そこにまたみんなが家を新築するかどうか。
このまま街が衰退するのではと心配されていました。
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演奏の1箇所目は、本町ステーションさん。
支援物資が届いたり、
被災された方が集ったりする憩いの場です。
皆さんの心のよりどころのような、
穏やかで優しさに感じる場所でした。
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避難所のおばあちゃんたちがたくさんお越しくださいました。
近くでは家屋解体が行われており、
絶えず、解体の音が鳴り響く中での演奏でした。
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2箇所目は、いろは書店さん。
商店街はすでに更地になっているところも多く、
いろは書店さんも、店舗は解体されて更地になっており、
仮店舗で営業をされていました。
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でも、お店の方はとても明るいエネルギーにあふれていて、
仮店舗もユーモアあふれる外装内装で、
復興に向けて、前向きに進んでいく力強さを感じました。
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ピアノは子どもたちがペイントしたカラフルな絵に彩られ、
僕の音も、明るい前向きな音になった気がしました。
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被災地で、被災された方に向けて、
どう接していいか、どんな言葉をかけたらいいか、
よそから来た人は、誰もが悩みます。
でも、言葉のない音楽は、
ただ無言で、そっと寄り添えます。
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悲しみや苦しみへの共感も抱えながら、
希望を感じる光を音に込めました。
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皆さんにどのように伝わったかは分からないけど、
音が鳴り響いていた間は、
少しでも、日常から離れて、
想像の世界に羽ばたけたり、
心が軽くなられていたら嬉しいです。
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まだまだ復興への道のりは長い。
でもここに残る選択をした人たちは、
前向きに頑張ろうとしていて、
希望を感じました。
本当に行けてよかったです。
九州から能登半島は遠い。
被災地に駆けつけたくても駆けつけれない人も
たくさんいると思います。
ちょっとおこがましいかもしれないけど、
来れないみんなを代表する気持ちで、
演奏しました。
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連れて行ってくださったり、
車を貸してくださったり、
突然の連絡にも関わらず、
コンサートをセッティングして、
声掛けしてくださったり、
多くの方に動いていただき、
支えていただきました。
本当に、ありがとうございました。
ㅤㅤㅤ また来年、必ず参ります。