久しぶりに分厚い本を読んだ。
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宮崎駿は、
世間ではアニメ監督としての評価が断然多いと思うけど、
マンガ版「風の谷のナウシカ」を読めば、
評価が大きく変わると思う。
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少なくとも僕は「マンガ家・宮崎駿」に、
作家・思想家・表現者としての、
とてつもない偉大さを感じる。
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この本「ナウシカ考〜風の谷の黙示録」では、
マンガ版ナウシカの物語の核心と、
宮崎駿の意図するところ、その思想を、
読み解こうと挑んでいる。
物語の背景はもちろん、
セリフ一つ一つまで、検証を試みている。
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この本を読み、
再びマンガを読み返し、
またこの本を読む。
そんな繰り返しをしたくなる。
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アニメ版ではまったく描かれていないが、
物語の後半は、
「聖地シュワの墓所の謎」をめぐる旅になる。
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「生命を操る技術」が、
物語の鍵となり、
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腐海とはなんなのか、
王蟲とはなんなのか、
巨神兵とはなんなのか、
人類、私たちはなんなのか、
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という、
あらゆる謎を解くために、
シュワの墓所にナウシカたちは向かう。
そして、すごい結末が描かれている。
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コロナ禍でマスク生活になったとき、
マンガ版ナウシカを読み返して、
まるで予言の書のように感じた人は多いだろう。
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今一度、みんなに読んでもらいたい作品です。