北海道ツアー3公演目。
札幌 OKUI MIGAKUギャラリーでのCD発売記念コンサートでした。
お越しくださった皆さん、ありがとうございました。
写真の通り、ピアノの背面が大きなガラス窓になっていて、
森の樹々が美しく包んでくれる、素晴らしい会場でした。
そして何より、ここがどういうギャラリーなのかが最重要です。
19歳の若さで、交通事故で逝去した息子さんのために、ご両親が設立した私設美術館なのです。
その息子さん・奥井理(おくい みがく)さんは1976年生まれで僕と年齢的にも近く、絵を愛し、芸術を通して、若き魂の叫びを表現していて、まるで自分のことのように感じました。
絵とともに詩も飾られていて、そこからも、あの頃の自分と同じような思春期の苦悩が滲みでていました。
ブルーハーツのマーシーに込めた詩もあり、それに対して、マーシーが贈った詩まで飾られていました。
前半ピアノソロの最初の即興演奏は、奥井理さんの魂が宿る森に捧げ、
そしてソロ最後の「息をして」も、彼の19年のいのちの川と共に音を紡ぎました。
後半はダンサー小田原真理子さんのダンスとの完全即興。
1曲だけ、クライマックスには、原爆をテーマにした「忘れえぬ記憶」を挟みました。
真理子さんと僕の出会いが広島8.6の平和コンサートであったし、
真理子さんがnewアルバムのこの曲をすり切れるほど聴いてる、と言ってくださったのです。
さらに、奥井理さんも反戦平和の詩を書かれていたので、3人の魂が共鳴した瞬間でした。
もし自分が19歳であの世に旅立っていたら、
そしてもし彼が今も生きていたらと、
考えずにいられないコンサートでした。
でも、そうやってたくさんの人の魂を引き継ぎながら、
僕らは生きていくんですよね。
がんばろう。
きっとまた、ここに帰って来ます。
真理子さん、皆さん、
ありがとうございました!