今自分にやれることをコツコツと。
戦争と平和について想うことの多いこの季節。
改めてそう思う。
第二次世界大戦末期、敗戦の色が濃くなっても、
政府は庶民は戦争に駆り立て続け、若者を特攻させ、
マスメディアも、誰も、それを止めることができなかった。
二度と同じ過ちを犯さないために、
政府がおかしな方向へ行きそうな気配を見せたら、
僕らはそれにNoを突きつけなきゃいけない。
マスメディアが政府の意向を垂れ流すだけの存在になったら、
やはりそれにもNoを突きつけなきゃいけない。
タモリが「新しい戦前」と表現したように、
今の日本政府は、軍備増強を進め、
日本を戦争できる国へと近づけているように見える。
防衛のために必要だという人も多いと思うけど、
「新しい戦前」にならないように、
同じ過ちを犯さないように、
互いに厳しい目で政府を注視していきましょう。
僕は原爆をテーマにした曲を作りたいと思って、
「忘れえぬ記憶」という曲を作った。
この夏のツアーでも、どこへ行ってもこの曲を演奏している。
そして、原爆の記憶継承について話している。
被爆者の平均年齢が85歳を越え、原爆の記憶継承が緊急の課題とされる中、
一人ひとりが継承者となり、行動していくことが大切だと感じている。
僕も音楽を通じて、小さな翼だけど、
その一翼を担いたいと思っている。
音楽で表現すること、
政府がおかしな方向へ行きそうならNoと言うこと。
それが自分がコツコツできることだと思っている。