「君たちはどう生きるか」、観てきました。
リアルタイムで劇場で観たのは、ナウシカ以来でした。
ただ感じればいいのかもなのだけど、読み解きたくなってしまう作品でした。
あと2、3回観たいです。
宮崎駿の最期の作品は「ナウシカ完全版」(漫画版ナウシカの完全映画化)を期待してました。
今回そのアテは外れたけど、でもあの原点を感じさせる部分もたくさんありました。
宮崎駿の集大成というより、もともと彼が表現したかった世界観だと思いました(特にラストのほう)。
子どもから大人まで楽しめる、分かりやすく娯楽性の高い作品、
大ヒット作を求められがちな立場にある彼が、
そういった縛りから解き放たれて、
多少分かりにくくても、さまざまなメッセージを影に込めた、
誰もが違う解釈をできるような作品を、
最期(じゃないかもだけど)に遺したように感じました。
そう考えると、
事前に広告もなく、なんの情報も、作品解説も出さず、パンフレットも後日に発売、
というのもよく分かります。
久石譲の音楽、とても良かったです。
セリフがなく、ピアノだけに語らせるようなシーンがけっこうあり、
映画館ならではの音場で体感してこそかもしれません。
ぜひ観に行かれてみてください。