今日は、「共生する音楽 II 〜 ピアノと語りのストーリー・コンサート」でした。
ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。
完全版ムービーがご覧になれます。
ぜひご覧ください。
昨年、長崎で開催した企画の続編として、今年は熊本で開催。
でも脚本も演出も新たにし、会場も円形ホールでしたので、かなり装いを新たにした新作という感じでした。
円形ホールは初めてでしたが、とても面白く、お客さまからも好評でした。
コロナ禍を経て、僕らは寄り添って、支え合って生きていくことの大切さを知りました。
だというのに、ロシアのウクライナ侵攻があり、世界は分断に陥っています。
そうした社会状況、世界状況を背景に生まれた作品です。
人々をつなぐものとして、「音楽」、特に僕がずっと取り組んできた「即興表現」を据えています。
即興…つまり、今、この瞬間、この場に集った人々との間でしか生まれえない、同じことは再現不可能な舞台作品です。
僕がテーマと、6つのシーンで構成する展開を、原案として考えました。
語りの稲尾教彦(のりへい)くんが、それを脚本として作り上げました。
昨年は、この抽象的なテーマを、抽象的な脚本で語っていったのですが、
今年は具体的な舞台設定にし、物語性を強め、より分かやすい作品にしました。
昨年、出演者が、ピアニスト、ダンサー、ギタリストといった出演者でしかなかったですが、
今年は、物語の登場人物として設定し、樫原秀彦さん(ギター)、つむぎ(鍵盤ハーモニカ)は、セリフも付けました。
樫原さんが、「できればセリフは言いたくないな〜」と言っていたのに、家で練習もして、本番はすごく楽しんでくれて、かなり美味しいところを持っていったのは、僕としてはとても嬉しい誤算でした。
美しさと激しさをもつダンサー・青柳ひづるさん。
分断と対立の象徴として、僕とガチンコセッションしてくれたギタリスト樫原秀彦さん。
クライマックスでみんなの涙を誘った、つむぎ。
そして、物語の進行役でもあり、一人語りを見事に演じてくれた、稲尾教彦くん。
みんな、熱い魂を持つ者という共通点があり、この舞台を創ってくれました。
音響・照明のFree Style Boxさんは、この即興舞台に、即興で対応してくださいました。
GYM.visualarts 伊達五朗くんは、4台のカメラで、臨場感あふれる配信をしてくれました。
妻の日香里はデザインだけでなく、僕の行き届かないところをサポートしてくれました。
そして、僕が出演者と、全体の監督を兼任するといういつもの悩みを解消するため、諫早独楽劇場の寺井よしみさんに現場のマネージャーをお願いしました(これがほんとに助かった!)。
各シーンのことなど、細かくレポートしていくと、あまりに長文になるので、心の中にしまっておきますが、
どの出演者も、スタッフも素晴らしく、僕は本当に幸せだと感じています。
補助金申請が始まった春から、半年かけての準備。
さらにこれから報告書の作成と申請。
無事に認められて、補助金が支払われるのは来年の春か。
1年がかりで、まだまだ終わりません。
それを一人でやっている大変さもあり、次回のことはまだ何も考えられません。
でも、この社会、世界に対して、音楽を通じてできることを邁進していくことは、僕の天命だと思っているので、
毎回、集客には苦労するけども、地道に続けていきたいと思います。
またぜひ、足をお運びください。
そして、力を貸してくださる方がいたら、いつでもご連絡ください。
皆さん、本当にありがとうございました!
*Facebookにさらにたくさんの写真で投稿しています。ぜひご覧ください。