日々のレポート

録音会場にて

レコーディングを終えて

10年ぶりのソロピアノ・アルバムのレコーディング、
3日間が無事に終わりました。

昨年の時点で「来年こそ作らなきゃ」と思い始め、
今年の4月にはホールを選び、予約。
曲作りやアレンジを開始。

7月から45日間、クラウドファンディングを行い、
目標を大きく越える制作資金を、皆さんにご支援いただきました。

 

そしてのぞんだこの3日間。
東京から信頼するエンジニアであり、ピアニスト/作曲家でもある高橋全さんに来ていただき、炎の博記念堂ホール(佐賀有田町)でレコーディングを行いました。

録音した9曲は、
ライブで演奏するものの未録音だったものの中で、
今回のアルバムもテーマに合うものを選び、
また、アルバムに合わせて作った新曲もあります。

8月中に作曲とアレンジを終え、9月に入ってからは毎日とにかく演奏。
チャンスは1度きりと思っていましたので、とにかく悔いの残らないように練習しました。

 

録音会場にて

ふだんの練習とは異なるピアノ、異なる状況で、
ミスのないよう、いい演奏になるよう、
1音1音に集中し、ベストの演奏になるよう努めます。
そう思えば思うほど、体はこわばり、リラックスした演奏から遠ざかります。
聴き直し、やっぱり弾き直したいと思った曲はまた弾いて録り直し。
やればやるほど集中力は落ちるけど、指はこのピアノに慣れていく。

急に上手になるわけもないので、
今の自分の技術で挑むしかないのが、とても歯がゆいけれど、
それが僕が選んだ生演奏というものだから、
とにかくベストを尽くしました。

録音の経験のある方は分かると思うけど、
もっとこだわれば、もっと気力・体力があれば、
何度でも録りなおしもできたかもしれないけど、
限られた時間・予算・自分の技術の中で、
やれることをやるしかないんですよね。

 

録音会場にて

長時間に渡るので、
気持ちよくレコーディングができることが何よりです。

そういう意味では、

クラウドファンディングでご支援くださったみなさんのおかげで、制作資金に不安のない心理状態でできたこと、
自宅から通える、自然に囲まれた素晴らしい会場で録音できたこと、
3日間会場確保したので余裕を持って取り組めたこと、
家族がサポートしてくれたこと、
そして何より、
信頼でき、演奏家の気持ちを分かってくれる、人間的にも技術的にも優れたエンジニアさんに、3日間も録音していただけたこと、
そうしたおかげで、無事に進めることができました。

まだこれから、編集していただいた音源を聴き直してみないと、
客観的にみて、販売していいレベルの演奏だったかどうか、
主観的にも、自分が納得いく演奏なのか、分からない不安はあります。
それはもう祈るばかりです。

 

リリースまではまだまだ工程がありますが、
この半年間のプレッシャーから解放されたので、ホッとしました。

10、11月で音源とパッケージのデータが完成し、
12月には入稿、年末に納品。
年明け1月に販売開始です。

お楽しみに!
ありがとうございました!

 

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