先日、ある映像作家さんから、映像用音楽の制作依頼をいただきました。
70分間のドキュメンタリーで、9曲必要。
そのうち、オープニングとエンディングは、テーマ曲っぽいものにしたいというご要望でした。
スケジュールがタイトで、
3日間で作曲、1日でレコーディング、2日で編集でしたので、
濃密な数日間でしたが、無事に納品できました。
とても喜んでいただけ、すべて1発OKでした。
「重松さんに頼んで本当に良かった」とおっしゃっていただけた時は、本当に嬉しかったです。
いくら、僕の音楽が好きでご依頼くださったとはいえ、
僕はずっと自分の作りたいままに曲を作ってきたし、
自分の表現したいこと、自分の感情や、思想などがそのまま音になるような音楽です。
だからご要望に合うように作曲する今回の機会は、チャレンジでもありました。
今回、良かったなと思うのは、
このドキュメンタリーが数百年に一度の大プロジェクトを記録した素晴らしい内容で、
映像もすごく良かったというのも、まずはありますが、
テーマが、仏教だったのです。
内容は詳しくは書けませんが、
ブッダが苦悩の中から、悟りを開き、涅槃まで至る道のりも描かれています。
僕はもともと、ブッダも仏教の考え方も、とても好きなので、
イメージしやすく、想いもこめやすかったのです。
重み、厳かさ、力強さ、苦しみ、澄み切った清々しさ、慈しみ、
輝く光の中で、ブッダが力強く、前進しているような、
そういうもの感じさせる音楽にしたいと思いました。
ピアノという西洋楽器ですが、決して西洋風にならないように、使う音階なども気をつけました。
コロナで、ライブ以外にも、音楽の仕事の幅が広がりつつありますが、
それも多くの方がこうして声をかけてくださるおかげです。
本当に感謝です。
ちなみに…
もし修正が入ると、作曲し直すのは仕方ないとしても、
またスタジオを借りて、レコーディングせねばなりませんでした。
生ピアノだと、自宅で録音できない厳しさはありますね。
家に、スタインウェイやベーゼンがあればな〜