愛知県の2つのおやこ劇場での「青い目の人形」の公演を無事に終えました。
皆さん、ありがとうございました。
このお芝居は、第2次世界大戦中が舞台の、戦争と平和と友情の物語です。
全国各地で公演を始めて数年が経ちますが、
今回ほど、演る側も、観る側も、熱がこもったことはなかったように思います。
もちろんそれは、ロシアによるウクライナ侵攻の最中だからです。
舞台を通じて過去の戦争のことを知り、
「どうしたら、二度と戦争を起こさせないようにできるだろうか」と考える内容ですが、今は、
「どうしたら、今起きているこの戦争を止めることができるのだろうか」と、みんなが感じたのではないでしょうか。
お芝居の前には、僕が25分間のピアノ・コンサートを行います。
選曲した、原爆をテーマにした曲「忘れえぬ記憶」も、
その後の「青い目の人形」のお芝居中の演奏も、
いつもにも増して、憤りや悲しみなど、感情が込み上げてきました。
劇団そらのゆめの役者の皆さんの演技も、鬼気迫るものがありました。
きっと観てくださった方にビンビン伝わったと思うし、
ステージと客席で、一つのものを共有できた感覚もありました。
今回はコロナの影響で延期になった末の開催でしたが、このタイミングで、たくさんの子どもたち、大人の皆さんに、観ていただけて本当によかったです。
上演後、涙を浮かべながら、「この戦争を前にして、私たちはとても無力だけけれど、勇気をもらえました。自分にできることをしたいです」と声をかけてくださった方もおられました。
僕らにとっても、こうした公演一つ一つが、自分たちにできること。
次は10月まで公演予定はありませんが、今こそたくさんの方に観てもらいたいし、
この作品以外でも、コツコツとできることをやっていきましょう。
ありがとうございました!