僕が初めて竹富島に来たのは20代。
なぜかとても惹かれた。
離島というのはそれぞれすごく魅力があり、
手付かずで原始的だったり、とっても素朴だったり。
竹富島は花と祈りに包まれたような島で、
どこか繊細な優しさがあって惹かれた。
観光の島でもあるため、何年か前からインバウンド受け入れで様子がどんどん変わってきてしまっていたのだけれど、
このコロナ禍で、初めて来た20数年前に戻ったかのように静かで、ゆったりした島に戻った。
朝日を浴びて、
海でぼんやりして、
泳いで、
かき氷食べて、
昼からビール飲んで、
花の香りを嗅いで、
蝶を追いかけて、
夕陽を見て、
夜は民宿で島のご飯をいただき、
泡盛でゆんたくして、
満点の星空を見て。
人の優しさに触れて、
花や鳥やたくさんの蝶たちに触れて、
青い空と透き通る海に触れて、
優しい素の自分を取り戻せる場所。
帰るときには本当に切なくて恋しくて、
涙があふれてしまい、
また必ず帰ってきたいと心に誓う場所。
ふだんはどこへ行くにも必ずライブを組んでるので、
純粋に遊びの旅ができないでいるけど、
唯一、仕事を離れて旅人になれる場所。
世の流れとともに変わらざるを得ない部分もたくさんあるけれど、
守るべきところ守って譲らない頑なさが、この世界を守っている。
生きている限り、戻ってきたい。