今日は沖縄ツアー1日目。
カフェゆかるひ(沖縄県那覇市)で、重松壮一郎・羽鳥則子・丹野千草コンサートでした。
全編が即興演奏という、初めての方にはややハードルが高いかもしれないプログラムにも関わらず、満員御礼でした。
お越しくださった皆さん、本当にありがとうございました。
一般にはあまり馴染みのないかもしれませんが、僕自身は、最も自然な形で音楽が生まれる即興演奏というものが、今の時代こそ必要だと感じて取り組んでいます。
僕らはみんなそれぞれ、人格も、価値観も、感性も、嗜好も異なります。性別も年齢も、国も違うかもしれません。
その壁や距離を越えて、なにか一つのものを作りあげようとする行為、
しかもそれを聴く方とも共有したいと願って、生み出してゆくのは、
この世界が、国や人種、民族、宗教が異なっても、なんとか平和な世界を構築しようとすることと同じだと感じています。
世界の分断が進めば進むほど、こうしたことが大切だと思うのです。
今回は、則子さんとも千草さんとも初めて一緒に演奏しました。
則子さんとは主に歌(ボイスパフォーマンス)とのコラボなので、わりかしやりやすいのですが、
千草さんとは同じピアノでの即興連弾。
ひとつの鍵盤を20本の指で共有して調和した音楽を作るというのは、まさに距離や壁を越えてゆく行為に感じます。
7つのパターンのプログラムの最後は、
3人での即興セッションでした。
ピアノの二人がお客さんに背を向けて黙々と演奏することになってしまうのに対し、
則子さんがお客さんに対して開かれた窓口のような役割で、
会場をひとつの世界へと導いてくれました。
初めて体験した方も、こうした表現の世界も面白いなと感じてくれたら本当に嬉しいです。
またぜひお越しください。
則子さん、千草さん、ゆかるひさん、
ありがとうございました!