2021年もあと数時間で終わります。
昨年に引き続き、コロナ禍の1年。
予想以上に、大変な年でした。
でも、苦しい年だった、厳しい年だったという感覚だけではなく、
例年の半分以下の公演数でも、1つ1つは充実した公演ができ、
満足感、充実感を持って、1年を終えれています。
勤め仕事を辞め、プロとして音楽活動を始めた17年前は、
とにかくいろんな場所で、1回でも多くのライブがしたかったし、
一人でも多くの人に自分の存在と音楽を知って欲しくて、
内容や会場の条件に関わらず、がむしゃらに演奏していました。
娘が生まれてからは、経済的なことも考えなければならず、
とにかく先の先までスケジュールを埋めて、
ライブも収入もなくぽっかりと空いてしまう週末ができないように必死でした。
そして10年後に、コロナが到来。
公演キャンセルの嵐で、
スケジュール帳が、赤いバッテン印で埋め尽くされ、
今週末も、今月も、半年先も、空白で、
まったく先の見えない状態が訪れました。
今年は、先のライブが組みづらいのに加え、
やっと組めたと思ったら、コロナの波が来てキャンセル、その繰り返し。
やる気を出しても、削がれてしまう1年でした。
それでも波の合間を抜けて、
コツコツと進めた企画が無事に開催できました。
もしまた波が来てキャンセルになっていたら、
こんな充実した気持ちで今年を終えることはできず、
暗澹たる気持ちだったでしょう。
これはもう幸運だったとしか言いようがないです。
先日、ネットラジオ(Soso’s Radio 第20回)でも話しましたが、
苦しい状況でもやりたいことを実現するために挑戦したことで得た、
たくさんの「気付き」がありました。
そして、自分でも予想していなかった、自分のやったことに対するある種の「誇り」が持てました。
もし挑戦していなかったら、この気付きも、誇りも、学びも、経験もなく、
僕はなんの成長もできなかったでしょう。
来年も引き続き大変な状況だと思います。
それでも、やりたいことをワクワクと思い描くことを忘れずに、
それを実現するために、挑戦する姿勢を崩さずに生きたいと思います。
最後になりますが、
僕のやりたいことの実現にご協力くださった皆さん、
公演に足を運んでくださった皆さん、
応援してくださった皆さん、
そして何より、公演前にテンパってる僕や、ライブできず落ち込んでいる僕を支えてくれた妻と娘、友人に、
心から感謝いたします。
本当にありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
どうぞよいお年をお迎えください。
2021年12月31日
重松壮一郎