まもなく2020年が終わります。
今年は実家に帰れず、初めて長崎で大晦日を迎えています。
新型コロナウィルスが席巻し、世界が様変わりした2020年、
僕の演奏活動も、全面的に影響を受けました。
中止になったコンサートは、50公演近くにのぼり、
今年後半に入っても、例年であれば組めたはずの公演が組めず、
無事に開催できた公演も、席数は半分に制限され、
その半分も埋まらないこともしばしばありました。
来年の公演も、なかなか決めることができていないのが現状です。
それでも今年一年を振り返れば、感謝の気持ちでいっぱいになります。
一人ひとりが本当に大変な状況なのに、多くの方がアーティストの現状に想いを寄せてくれました。
ライブ配信に多くの方が投げ銭をしてくださり、
いつかのライブのために「未来チケット」を購入してくださり、
個人的に寄付をしてくださったり、
クラウドファンディングを通じて支援してくださいました。
家族も友人たちも、助け合いました。
コロナがやってきて、そうした「つながり」の大切さを何より感じました。
コロナを乗り越えていくのに必要なのは、競争に勝つ強さではなく、そうした「つながり」ですよね。
そしてコンサートは少ないけれど、
一つひとつの演奏する機会が、聴く機会・参加する機会が、
どれだけ貴重で尊いものか教えてくれ、
表現すること、創造することの原点に、帰らせてくれました。
助けてくださった皆さんに、いつになったら恩返しができるか分からないけど、
創造の力を信じ、粘り強く、ブレずに生き抜き、
いい音楽を演奏し続けることが、僕にできることですので、来年も邁進して参ります。
一年間、本当にありがとうございました。