年明け最初のツアーは、3年ぶり、2度目となる北海道。
1公演目は、札幌芸術の森でのライブでした。
昨年の8月、広島の平和イベントで出会った札幌在住のダンサー小田原真理子さんとの共演。
中練習室とは言え、ダンスものびのびとできる広さで、二人の初めてのライブ会場としてはベストな空間でした。
ピアノの状態が心配だということで、急遽、前日に調律を入れていただいたのですが、これがまた素晴らしい調整で。
聞けば、大ベテランの調律師さんによるもので、僕が少し苦手なKAWAI独特の鍵盤の重さも感じられず、指に吸い付く弾き心地、柔らかな音で、とても気持ちよく演奏することができました。
真理子さんとは不思議なご縁。昨年、出会ったイベントでは、本当は共演の予定ではなかったのですが、真理子さんのステージ音源の機材トラブルで、急遽、僕がピアノを弾くことになったのです。
初の正式なDUOとしてのこの札幌公演。
途中、僕のソロが1曲ありましたが、他はすべて完全即興。
二人とも、ただ、なにかに導かれるままに、あふれるものを表現していく時間。
僕は、彼女の動きを目で追うことはほぼなくて、無意識化で感じる気配に共鳴するように、ただただ音に向かうことができました。
真理子さん、お越しくださった皆さん、お手伝いしてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
真理子さんとは、また北海道や、どこかの地域で、ご一緒できればと話しています。
お楽しみに!
(札幌芸術の森は、広大な緑あふれる敷地に、ホールや練習室、アトリエ、スタジオ、宿泊棟などがあります。
日本中、世界中に、こうした施設がたくさんあれば、どれだけ豊かなんだろうと思います。
日本がこの30年間の不況にあえぐ前の時代だから作れたのでしょう。今のようにすぐに経済効果だとか、インバウンドがなんだとか言わない時代のものだから、真の豊かさを感じました)