昨日の熊本・長洲のライブに、
遠く、鹿児島の沖永良部島から
来てくださった親子の方がいらっしゃいました。
ほんとに遠くから、このライブのために来てくださったんです。
沖永良部島から鹿児島まで飛行機で来て、
鹿児島からレンタカーを借りて、
熊本の北の長洲まで来てくれたのです。
その決断や、距離、移動時間、費用を思うと、
本当に涙があふれ出ます。
コンサートは2500円とかですが、
その何倍もの交通費をかけて来てくださる方がいるのです。
飛行機や新幹線を使って、
遠くから来てくださるのです。
もちろん遠くても近くてもですが、
限られた人生の時間のなかで、
たくさんの選択肢の中で、
この場所、この時間を選んでくださったことを思うと、
うまく感謝の気持ちを表現できないんだけど、
本当に、涙とありがとうのかたまりになってしまいます。
僕と同じように、
集客に関することを仕事にしている人はみんな、
集客がうまくいくかどうか、
毎日毎日、かたときも忘れることができません。
今日は少なかった、
今日は多かったと、
一喜一憂して、
泣いたり笑ったり。
365日、常にストレスがかかっている状態とも言えます。
でも大切なことは、
何人かではなく、
来てくださったおひとりおひとり、
それぞれがいろんな想いで、
来てくださっているということなんです。
僕は、そんなひとりひとりの想いを、
目に見えない想いを、
受け取って、音にしたいと、
心から願います。
毎回違う即興演奏は、
そんなひとりひとりの想いと、
僕の想いとから、できています。
そして、僕もまた、
時間と労力と費用をかけて、
遠くまで演奏に行く一人です。
死ぬまでの間に、
あと何回ライブできるか、
どこまで足を運べるか分からないけど、
1回でも多く、一人でも多くの人と、
音を通して、魂のつながりを感じたいと願っています。
大変なことも多いけど、
音楽を仕事にして、
本当によかった。
ありがとう。