今日は「みんなでつくる こどもコンサート」でした。
ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!
このイベントは、佐世保市主催の市民参加のイベント「させぼ文化マンス」の1プロジェクトとして取り組みました。子ども食堂「親子いこいの広場もくもく」さんが僕に声をかけてくださり、一緒にアイディアを練って、作り上げました。
春にメンバーを募集し、夏休み前くらいからワークショップを複数回開催。楽器を作ったり、衣装を作ったり、オリジナル曲の歌詞に使う言葉も出してもらって、歌の練習も、楽器の練習も重ねてきました。その子たちが「こどもリーダー」となりました。昨日の午前中の楽器作りでは、リーダーたちが、一般参加の子どもたちに楽器作りを教えてくれました。
その後、ステージでアピールしたり、アルカスSASEBO館内をパレードして、コンサートを宣伝。
そして迎えた本番。「入場曲」「ぼくのぼうけん」「こどものブルース」「ここから させぼから」「めちゃくちゃバンバンビー」「会場みんなで即興セッション」「退場曲」。どれもこれも、とても自由で楽しい、いい演奏になりました。
練習を重ねた子どもたちが、本番で素晴らしい力を発揮してくれました。また会場にいる皆さんがとても盛り上げてくださいました。本番前はちょっと緊張の面持ちだった子どもたちも、あたたかい会場の雰囲気、みんなの声援や手拍子に、すごく勇気付けられたんじゃないかなと思います。午前中に楽器作りに参加してくれた子どもたちも、ずっと音を鳴らして、演奏に参加してくれました。
僕がここ数年取り組んできた、子ども向けのコンサートは、単に鑑賞するのではなく、子どもも演奏に参加する主体性を大切にしています。「音楽は難しくない」「遊びの延長線上にある」「大人が与えたものじゃない」「一人一人に自分の音がある」「楽譜が読めなくていい」「相手の音を感じる」「みんなで調和する気持ちよさ」….そうしたメッセージを込めたコンサートを全国で開催しています。でも、いずれも単発の企画で、今回のように決まったメンバーと時間をかけて作るのは初めてでした。これまでやってきたこと、そして娘つむぎと二人で築き上げてきたものが活かされました。
演奏に関して、完璧を求めればどこまでもできるし、僕がビシッと統率して細かく指導したら、もっとかっこいいものになっていた可能性はあります。でも僕はそうった指導っぽいことはしたくなかったし、多少ゆるさがあっても、一人ひとりが自由にのびのび楽しくできるのが一番と思いました。リズムがずれている子がいてもいいし、鍵盤ハーモニカが完璧に吹けない子がいてもいい。多少はぐちゃぐちゃになるかもだけど、もちろんすごくできて頼りになる子もいるし、僕も支えて、音楽性は高いものを目指す…。一人ひとりが手作りしたクリエイティビティあふれる衣装も、すごく輝いていました。
今回の僕の最大の課題は、このコンサートのための新曲。こればっかりは、締め切りまでにいい曲が生まれるかどうかわからないし、自分がいい曲だと思っても、子どもたちが気に入らなかったら意味がない。でも、作詞のために子どもたちにもらった言葉はキラキラしていて、それを子どもたちが自分ごととして歌う姿を想像したら、ちゃんと曲が生まれました。このオリジナルソング「ここから させぼから」を、昨日、会場にいた人だけでなく、多くの人にも聴いてもらいたいので、また何かの形で聴いてもらう機会を作りたいと思います。
回を重ねることで、見えてくる世界がますます広がると思います。
また企画しますので、ぜひご参加ください。
新しい参加者ももちろん大歓迎です!
今回、参加してくださった子どもたち、ご協力くださった親御さん、もくもくの皆さん、本当にありがとうございました!