日々のレポート

選挙演説

ずっと競争だった

僕ら第2次ベビーブーマーは、子どもがたくさんいて、同世代の仲間もたくさんいて、よかった面もある。
 
でもバブル崩壊、就職氷河期。
ネクタイ締めて、面接受けて、選んでもらえるか、もらえないか、常に選別される立場だった。
 
すべて落ちた。正社員はあきらめた。音楽しながらフリーター生活した。僕らはいつしか、ロストジェネレーションと呼ばれるようになった。
 
思えば、子どもの頃から常に競争だった。学校の成績も、部活の試合も、ピアノコンクールも、受験も、就職も。
それが当たり前だと受け入れて生きてきた。でも、なんだかおかしいと今は思う。
 
希望を失わずに生きられるのは、どんな暗闇にあっても光を求めるだけの生きる力が残っており、助けてくれる周りの人がいるからだろう。でも、その力が尽きて、孤独の中にあったら、僕らは生きることを諦めてしまうかもしれない。
 
毎年2万人以上が自殺し、50万人以上が自殺未遂する日本。果たして、今の日本の社会に希望があるのか、よく分からない。
 
でも、生きづらい世の中で、苦しみも、悲しみも、憤りも、諦めも、怒りも、喜びも、すべて内包し、そこから浮かび上がってくる希望を音で表現したいと思う。
音楽に触れてくれたとき、生きていてよかったと思ってもらいたいと思う。
そして何より、子どもたちに、希望のある社会の中で、のびのびと生きてもらいたいと思う。
 
参院選が始まった。
 
みんなが自己責任を受け入れて、競争社会で生きてきた。
でも疲弊している。傷んでいる。うんざりしている。
 
そんな人々の立場で、嘘じゃない希望を、魂に響く言葉で、説得力のある政策とともに、語ってくれる人に投票したい。

 

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