今日、長崎でのプロ活動15周年記念コンサートを、無事に終えることができました。
お越しくださった皆さん、ありがとうございました。
長崎市内のお客様だけでなく、佐世保や諫早、福岡、佐賀、大分、そして東京からも友人が駆けつけてくださいました。会場に来ることができなかった方からも多くのエールをいただきました。お祝いのお花やお菓子、日本酒などたくさんいただきました。本当に本当に、ありがとうございました。
旧香港上海銀行の重厚で美しい空間でのソロ・コンサートは3回目。
前半は完全即興45分、後半はオリジナル1時間。
同じ即興とオリジナルでも、毎回違うイマジネーションの閃きのなかで演奏します。
今回は、15周年記念という大きな冠がついてはいましたが、集大成にしようという意識は持たず、今の自分にできる精一杯で音楽に向かいました。
前半の完全即興では、途中から熱い炎が内側から燃え盛ったようになり、とにかく無我夢中でした。あらかじめ「こんな即興演奏にしよう」などとは考えないので、どうしてそうなったのかは分からないし、結果でしかないのですが、燃え盛ったり、とても切なくなったり、走ったり、穏やかだったり、暗闇だったり、そこに光がさしたり….とにかく変化しながら前へ前へ、突き進みました。
後半のオリジナル曲は何を選ぶかとても迷いましたが、長崎でどうしても演奏したいのは、原爆をテーマにした「忘れえぬ記憶」。そしてこの曲を長崎で演奏するなら、ゲストに迎えるのはもちろんチェロ奏者の片田尚孝さん。後半のむせび泣くようなチェロの音は、この曲に独特の情感をもたらしてくださいました。そしてその魂を鎮めるように「地球(ほし)のこもりうた」。僕が一番好きな曲の一つ「風のゆくえ」。そしてラストは「息をして」でした。
アンコールで、サプライズゲスト2人目に、娘つむぎ。これも長崎での15周年記念ならではにしました。
いつも悩んで右往左往する大人に対し、澄み切っていて、素直にまっすぐな彼女の歌や音に寄り添う時、僕もまたまっすぐな子どものような心を持つことができます。今では僕の大切なパートナーです。
今回のコンサートを終え、これからの毎回のコンサートと音楽を、どのようにしていきたいか、すごく感じ取ることができました。15年といっても、まだまだヒヨッコで、到達点は悠かかなただと感じています。これからも精進しますので、どうか今後ともよろしくお願いいたします。
そして、年間100回以上のコンサートを各地でしておりますので、またお気軽に足を運んでください。
みなさん、本当にありがとうございました。