昨日と今日は、島根県浜田市の友人がスタートさせた共生型デイサービスで演奏。
高齢者・障害児(者)が共に過ごす施設。週末は赤ちゃんからお年寄りまで、障害の有る無しに関わらず、みんなが過ごせるサロンになっている。普通の民家を改築しているので、いわゆる介護施設のような雰囲気が一切なく、自分の家のように、みんなが家族のように過ごせる施設になっている。
演奏後、精神障害を持つ60過ぎの男性が、すごく感激してくれて、自分は中学生の頃からピアノが好きで、ピアノの聴こえる家の周りをぐるぐる回っていた、でもコンサートに行く機会に恵まれず、この歳になってしまった。今日は念願かなって生のピアノ演奏を聴くことができたと、興奮して語ってくれた。溢れ出す想いが止まらない様子で、それをみんなでジーンとなりながら聴いた。
こんなに演奏家冥利に尽きることはなく、こういうことのために僕は演奏しているのだと感じると同時に、障害があると言うだけでコンサートに足を運びにくく、大好きなピアノを60過ぎになるまでまともに聴くことができなかった、この社会のあり方に憤るのであった。
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-> NPO法人 あったかいいねっと