今日は秋の関西ツアー3公演目。
京田辺シュタイナー学校での3度目のライブでした。
お越しくださった皆さん、ありがとうございました。
秋が深まり、一年がだんだんと終わりに近づいていく。生命も、春や夏とは異なり、循環の中で終わりを迎えるような、残った力を使い果たすような、次の春に備えるような、落ち着いているような、内側はふつふつと燃えているような、そんな時期のコンサート。
この空間の響きは、本当に素晴らしい。僕自身が響きの心地よさの中で演奏ができ、同じ空間にいるみんなとそれを分かち合っている感覚になれる。
そしてシュタイナー学校は人も雰囲気も、とてもやわらかく、穏やかで、優しく、あたたかい。そのお陰で、僕はとても穏やかな気持ちで演奏ができる。
コーディネイトしてくださっている先生のお陰で、このコンサートが開催できているですが、その先生が、僕の音楽を聴いているとこんな感覚になる、という話をしてくれると、それは僕が演奏している時の感覚と同じで、だからこそこうしたコンサートが開催できているんだなぁとしみじみ感じる。
今日、演奏している時、僕の音楽はみんなのお陰で創られていると強く感じた。演奏家は少なからず、お客さんの影響を受けるものだが、即興演奏においては、今その時の状況が音になっていく音楽なので、如実に表れる。
例えば大勢に向かって話す時、一人でも子どもがいれば、無意識のうちに子どもにも分かる言葉で話そうとしてたりする。演奏も同じで、会場にいるお客さん一人一人がなんらかの影響を与えてくれている。それで即興演奏が生まれる。昨日もそんな感覚で演奏していた。自分の内側の世界に没入していく感覚ではなく、外へと開かれていく感覚。
皆さん、ありがとうございました。
また来年、ここで演奏できるのを楽しみに、日々がんばります。