テキスタイル作家・椎原由紀子とピアニスト重松壮一郎による8日間のイベント「Exhibition of Textile Art & Music〜夢のかなたへ〜」が、無事に終わりました。お越しくださった皆さん、本当にありがとうございました。
椎原由紀子さんの壮大なスケールで行われるインスタレーション(空間演出)と僕のピアノ・コンサートの共演。僕らの2017年の展覧会「創造のたびへ」に続く第2弾で、約90年前のろくろ場をリノベーションしたギャラリー・モンネポルトで開催しました。僕は毎日14:00-15:00に完全即興によるソロ・コンサートを行いました。まるでクラゲが浮遊するような椎原由紀子さんの作品に囲まれて。
1時間ノンストップの即興演奏は、お客様もあまり聴かれる機会はあまりないと思うのですが、身構えずに、リラックスして欲しい、ともに音楽の旅、創造の旅をしたいと願って、僕は毎日、創造の大海へと漕ぎ出しました。
モンネポルトのある長崎県波佐見町「西の原」は、大変な人気スポット。
連休中は、常にひっきりなしに人が訪れました。駐車場は拡大しているにも関わらず、停めれない方も出るほどでした。
初めてここでライブした10年ほど前とは、訪れる方の数が段違い。
たまたまいらして、僕らの展示と音楽のコラボに出会ってくれた方の数も、相当のものだったと思います。
たくさんの方に知っていただくこともでき、本当にありがたかったです。
イベント後半は、ライブ以外の時間帯でも、少しピアノを弾く時間を作りました。
空間に同化するような、静かにゆっくりと漂うような即興演奏なので、ライブの時のような音楽とは違いますが、不特定多数の方に自分の音楽に出会ってもらえたことは、嬉しいことでした。
何も知らずに会場に入ったら、生演奏があって、ちょっと座って聴いていった。そういう方が決して少なくはなく、中にはCDをご購入くださった方もいらしゃいました(イベント記念CDも発売しました)。
何の興味も示さないで通り過ぎる方もいるけれど、何かを感じ取ってくれる方もいる。有料のライブに参加するほどではなくても、こんな風な生演奏が好きな人が、実は日本の中にもまぁまぁいるのかも…と少し期待が持てました。
毎回が最後と思っているので、また次があるかは分かりません。
今回の空間も2度と出現しません。
でも次回はこうしたい、もっとこうしたらアートや即興演奏が届く、浸透してくれる…そんなヒントや実りを得られました。また次に生かし、いい企画をやっていきたいです。
一緒に作ってれた椎原由紀子さん、毎日店に立ってサポートしてくれたハルニレ製菓の長谷川美恵さん、思い通りに空間を使わせてくださったモンネポルトさん、ご参加くださった客様に、心から感謝いたします。そして僕の活動を支えてくれる妻と娘、遠くから応援してくれる皆さんに、心から感謝いたします。
ありがとうございました!