イタリア4日目。ベネツィアの朝。
夕べは倒れ込むように寝た。
熱は下がったみたいだが、お腹はまだ下したままで、
何も食べれない日が続く。初めてのイタリアで断食の日々。
でも、ゆっくり朝の散歩をして、ベネツィアを楽しむ。
なんて素敵なんだろう。
一つ一つが映画のワンシーンのようだ。
今日は、ベネツィア・ビエンナーレ(La Biennale di Venezia)へ。
2年に1度の国際美術展。第56回です。
今回の旅で、音楽以外で楽しみにしていたことのひとつ。
どんなに体調が悪くても、外せないのだ。
会場はいくつかに分かれているが、体調から言って、
メイン会場のアルセナーレしか回れないかな。
ゆっくりと見て回る。
古い建物と現代美術が、自然に調和している。
アートは、あなたにダイレクトに語りかける。
アートは、あなたをダイレクトに世界とつなぐ。
テーマは、「ALL THE WORLD'S FUTURES」。
未来を語るのに、2つを対極させて提示する展示が多かった。
富裕層と貧困層。
マジョリティとマイノリティ。
面白かったのは、
二つの映像の一つは、捨てられた武器をかき集めてきて、火薬を取り除き、鉄を溶かして塊にし、売る人々。
もう一つの映像は、イタリアの教会の鐘を作る職人たち。
同時進行の二つの映像が、ある瞬間、その武器から作った鉄の塊が、鐘職人たちのもとに届く映像で、交わるのだ。
わたしの魂は、あなたとともにある。
あなたの魂は、わたしとともにある。
ベネツィアに夕日が沈む。
明日はもう移動だと思うととても寂しい。
また必ず来たい。
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