今日は兵庫県加古川でソロ・コンサート。
コンサートの前に、加古川の野口神社へお参りにいきました。
実は、重松家の本家が、代々、宮司を務めています。
僕の祖父から、本家とは離れているので、僕は何も知らずに育ちました。
父から、重松家は加古川で神社をやっていると少し聞いたことがあったぐらい。
だから、昨日も初めて足を運んだのでした。
せっかくなので、事前に今回のコンサートのご案内をお送りしてたんです。
そうしたら、現在の当主さんはじめ、3人のかたが、お越しくださいました
(もちろんみんな重松さん)。
家系図も持ってきてくださり、僕の位置を教えてくださいました。
そして、空欄になっていた系譜に、母の名前、妹、弟、僕の妻と娘の名前を
書き入れさせていただきました。
なんだかとても不思議な時間でした。
平安時代から、神に仕える仕事だったようです。
そう言われてみれば、僕がいまやっていることも、
音楽を通じて、神秘的な何かとつながり合い、
それをみんなと分かち合うようなこと。
これからも謙虚に、その世界に身を投じていきたいです。
さて、午後から加古川の松風ギャラリーでのソロ・コンサート。
美しい木目のベーゼンドルファー。響きのよい、ちょうどよい広さのホール。
僕はただただ、演奏に集中し、豊かな響きのなかに身を置くことができました。
前半は40分間の完全即興とオリジナル「tsumugi」。
生と死、光と闇の間を行ったり来たりしながら、綿々と紡がれゆく命の流れ、循環を音にしていきました。
何千人も入るホールをどかんと作って、ビッグイベント以外は埋まらない...と嘆くより、
こんな小さな美しいホールを作って、小さなコンサートをたくさん開くほうが、文化的に豊かになる思う。日本中にこんなホールが増えたらいいのにな。
また帰ってきたいです。
ありがとうございました!
【セットリスト】
第1部
1. 完全即興
2. tsumugi
第2部
1. 魂の舟
2. 忘れえぬ記憶
3. 風のゆくえ
4. 息をして
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