今日は、「重松壮一郎ソロ・コンサート@長崎市旧香港上海銀行」。
3ヶ月前から準備を進めた、ソロ・コンサートです。
終わったので書きますが、
実は、体調が最悪で。
会場に着いたときは立ってるのがやっとでした。
4日間の風の音楽家ツアーの後、熱を出して3日間寝込み、
今日の会場入り前まで、病院のベッドで点滴を打っていました
(実は、風の音楽家メンバー家族10名中、8名が発熱したのでした)。
万全の体制で当日を迎えられなかった悔しさ、
主催者してくださった方やお客様への申し訳ない気持ち、
家族3人で来れなかった寂しさ(家族みんな風邪に倒れました)、
最後まで弾き切れるのかという不安で、心はいっぱいでした。
それでも、控え室で精神を集中していると、
応援してくれてるみんなの顔が次々と浮かび、涙が溢れてきて、
感謝の気持ちで満たされていきました。
ステージに立ち、一礼し、顔を上げたとき、
正面に、大切な友人・画家の桑迫賢太郎の顔がありました。
賢太郎、来てくれたんだ。ありがとう。
そして、応援してくれているみんなの顔がありました。
たくさんのお客さんの顔がありました。
本当にありがとう...。
不安は心の中から遠ざかり、
いつものように、エネルギーがどこからか溢れ、
ただただ全身全霊で最後まで弾き切ることができました。
生きるつらさ、苦しみ、喜び、感謝、魂の存在、原爆、自然への畏怖や美しさ、自然とともに自然のままに生きること、循環...。
様々なことが溢れ、次の形へと変化し、また新しいものが溢れ、音になっていきました。
なぜか演奏中もずっと涙が溢れていました。
いつもと同じMCをしていても、
もう10年以上もしている「息をして」の説明も、
なんだか泣けて来てしまいました。
自分が今生きてここで演奏できること、
目の前の皆さんが聴いてくださること。
その喜びと感謝の気持ちが、ずっと心を満たしていました。
受け取られた皆さんが、どのように感じたか、すべては分かりません。
感動してくれた方も、何だかよく分からなかったという方もいるでしょう。
演奏は自分のいいところも悪いところも全部出ます。
今日、即興演奏しながら、ああ、もっとこういう風に弾きたいと、
思えるところもありました。
それがまた次へのステップへとつながるし、
努力しなければいけないところです。体調管理できなかったことも。
ただ、苦しいなかで、
最終的には、喜びと感謝の境地に立てたことは、
一つのブレイクスルーでした。
お越しくださった皆さん、本当にありがとうございました。
主催してくださった新海さん、そしてコンサートに関わり、応援してくださったすべての皆さん、本当にありがとうございました。
これからも、もっともっと前進していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします!
【4/3上海銀行セットリスト】
■第1部
1. 完全即興(45分間)
■第2部
1. 魂の舟
2. 忘れえぬ記憶
3. 風のゆくえ
4. 息をして
アンコール
5. 森へと続く道
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