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第7日目。ついに最終日。今日は、昼間の即興演奏 + 夜のクロージングライブ。
最後のクロージングライブ。すべて完全即興で挑みました。
前半はとにかく溢れ出るままに、駆け抜けました。構成も考えず、どんな演奏にしたいとか、どんな曲にしたいとか一切考えず、
イメージすらせず、溢れ出るままに、流れるままに。
それができるようになったのは、この一週間の成果だったと思います。
後半の最初に、この作品たちのことを音にしたいと思って弾き始めたら、
それが余計な思考だったらしく、演奏に迷いが生じました。
生まれ出てくる音と、した い演奏のイメージとのギャップに苦しんでしまったのだと思います。
どこかでスイッチを切り替えねばともがくなかで、パチっと切り替わる瞬間がありました
(それを打ち上げで話したら、みんなもその瞬間が分かったそう)。
僕を導いたのは「メロディ」でした。
ここでまた、即興演奏におけるメロディの重要性を学んだのでした。
そこから先は、溢れ出るままに、最後までいけたのでした。
前半のように走り抜けるのではなく、
深い奥底から出てくるものを巨大な音像にして ゆくような感じでした。
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無事に終わった「重松壮一郎と生命の森展」。
この10年間の記念と集大成でもあるけれど、
次へ進むための重要な節目であり、通過点であり、
ひとつのスタートラインだったように思います。
今回、即興演奏にこだわったことも、
即興演奏でどこまでいけるか挑戦したかっただけでなく、
即興演奏に未来を感じ、それをこれから追求していきたいと宣言し、
聴く方にも提示したかったのだと思います。
一週間、即興で弾き続けて得たは、自由と解放でした。
弾けば弾くほど、僕はどんどん自由になり、魂が解放されていきました。
すべての引き出しを出し尽くして、限界が来たように思っても、
前に進む意志があれば、また溢れ出てくる。
結果を求めず、どこに辿り着くのかを考えず、
ただこの瞬間を生き、先へ先へと進むこと。
それが即興演奏であり、
僕の音楽家としての生き方にも通づることだと知りました。
それはお金では買えない、誰かから習う訳にもいかない、
ただただ聴いてくださる人の前で、弾き続けることで得られる学びでした。
出品してくれた皆さんの作品は、僕はこうありたいと感じさせてくれるもの、
未来の道しるべのようでした。
賢太郎のピアノの絵のような演奏ができるようになりたい、
日香里の花の絵のように純粋で美しくありたい、
ゆうさんの作品のように自由でありたいと感じました。
すべての作家さんの作品にそう感じました。
スペシャルライブのすべての共演者の皆さんが、
僕の意向〜新しいことに挑戦したい、即興でどこまでできるか挑戦したい〜を、
快く受け入れてくださり、一緒に挑戦してくださいました。
誰一人、反対するかたはいなかったことに、心から感謝すると同時に、
またこれからの10年間も、この皆さんとともに学び、歩んでいけると感じました。
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最後の挨拶のとき、泣いてしまって。
みんなに伝えたいこと、感謝の言葉も、うまく言えず...。
この一週間、搬入から始まり、受付やショップの担当など、
すべてを支えてくださったのは、出品作家・出演者とその家族の皆さん、友人たち。
みんな善意で、快くやってくださいました。
そして、何も言わずとも、ご飯を作ってくれたり、子守を担当してくれ、
イベントと重松家をバックアップしてくれた舞ちゃんとクレム。
そして何よりも、僕が演奏だけに集中できる環境を作ってくれた妻・日香里。
小さな体でがんばった娘つむぎ。
本当に本当にありがとうございました。
みんなが家族のようでした。
お越しくださった皆さん、
支えてくださった皆さん、
応援してくださった皆さん、
出品・出演してくださったアーティストの皆さん、
モンネポルトさん、
こどもたち、
我が妻と娘、
本当にありがとうございました!
これからもどうかよろしくお願いします!
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