今日は、あるかたのご自宅で、
ソロコンサートを企画していただきました。
7年前に、若くしてご主人を亡くされました。
三回忌のときにコンサートを企画してくださり、今回は七回忌のコンサートでした。
大切な人を失った悲しみ、絶望、喪失感は、想像を絶するものだと思います。
僕にももし同じことが起きたら、僕は生きていける自信がないです。
でも、ご家族は前を向いて懸命に生き、
4年前の三回忌の時とは、別人のように強くなられていて、
逆にこちらが感動をもらいました。
思春期に差し掛かっていた娘さんは、
4年前は本当に心配になってしまうような様子だったのが、
今はすごく力強く生きていました。
4年前は彼女の笑顔は一度も見れなかったけれど、
今日は笑顔を見せてくれ、そして獣医になるという将来の夢もはっきりしていて、
毎日一生懸命、勉強している。
僕自身は、4年たった今回は、「お父さん」になっています。
ご家族を残して旅立たれたお父さんの魂と共鳴する時間でした。
肉体はもうないけれど、
魂は家や風やこの春の景色のなかに生きていて、
いつもご家族を見守っている。
その血は娘さんたちのなかに流れ、
魂は受け継がれている。
それを感じながらの演奏でした。
僕に声をかけてくださったことに、
本当に本当に感謝です。
僕なんてよその人でしかない訳です。
それが、ご家族の大切なメモリアルイベントとして、
コンサートを企画してくださったことに、心から感謝しますし、
だからこそ、僕にできるすべてを演奏に注ぎ込みました。
もっと成長できるように、これからも一瞬一瞬を大切に生きたい。
そして、僕は僕の家族との時間を、もっと大切にしたい。
ありがとうございました。
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