(第1部)
1. プロローグ即興セッション
2. tsunami
3. サンプリング x 生楽器 x 新聞朗読
4. さまよう魂
5. それでも世界は美しい
(第2部)
1. 森谷博さん映像作品 x 即興演奏
2. 家族
3. Sundy Park Love Song
4. 全員参加の即興セッション
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今日は1日3公演。
ラストは、ずっと用意してきた「戦争のかけら、平和のかけら、音のちから」。
http://www.livingthings.org/kakera/
9.11 同時多発テロをきっかけに、2005年より始まったライブ・イベント。
音楽家たちが持ち寄った音のかけら、参加者が持ち寄る想いのかけらを、1つの表現として即興的に昇華していく。調和の芸術である音楽が、平和を作り出してゆくひととき。
今回は、6回目になります。
2年前の震災、原発事故、そして昨年の衆院選挙を経て、
立ち上がらずにはいられなかった。
->イベントへの想い
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プログラムは2部構成。
第1部で厳しい現実と向かい合い、
第2部から終盤に向けて、光を導き出してゆくという構成を考えた。
即興演奏を中心に、朗読や、オリジナル曲、映像とのコラボ、全員参加のセッションなど、
さまざまな表現を駆使しして、現実の暗闇から、光を導きだしたかった。
前半が終わった時点で、その「重さ」が予想以上だった
(つまり、みんなの演奏も田中さんのサンプリングもすごくよかった)。
お客さんを戸惑わせ過ぎていないかと、心配になった。
そしたらミツ(vo)が、
「大丈夫!わたしたちはすごく意味のあることをやってる!」と、
力強く言ってくれた。
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そして後半。
映像作家・森谷博(アトリエ旅する木)さんの映像作品との即興コラボ。
冒頭は官邸デモの映像。森谷さんは毎週末のように撮影に行っている。
言葉がでなかった。
こんなことになっちゃった日本が悲しくて、悲しくて、涙が溢れた。
それでも多くの人がデモで一生懸命、戦っている姿に、また涙が溢れた。
そのあとに続く子どもたちの映像は、
終盤に光の方へと向かっていくためにとても重要な映像だった。
この子どもたちや、緑は、僕たちの救いであり、
また子どもたちのために明るい未来を描きたい、創りたいという原動力になった。
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そして、「家族」「Sunday Park Love Song」、
ラストのお客さんも全員参加の即興セッション。
太陽のようなミツや、笑顔で踊るダンサーひづるちゃん、
どんどんみんなをノせてゆくパーカッションさとしくんのドラミングが、
みんなと一緒に、明るい方へと引っ張ってってくれた。
さとしくんの音は、やはり震災に被災地に通って演奏し続けた人の音でした。
僕が今回、初めて共演した岡崎くんとsaikoさんは、慣れない即興演奏だったと思うけど、
当日リハ~本番の短い時間のなかで、とてもいいサウンド、グルーブを創り出してくださった。
やっててすごく嬉しくなった。ありがとう!!
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とてもいい時間、意味のあるライブになって良かった。
しかし、今回は集客面がなかなか思うように進まず、当日まで苦しい時間が続いた。
でも、これが震災から2年たった現実なのだとも思う。
デモに参加する熱心な層と、もう現実は見て見ぬふりをしたい層に2極化している。
このイベントはその間に存在しただけに集客は苦労するけど、
だからこそ存在意義があるので、うまく宣伝して、
みんなに足を運んでもらえるようにしたい。
お越し下さった皆さん、出演&撮影してくださった皆さん、
そしてカフェスローの皆さん、
本当にありがとうございました!
こうした取り組みを、
僕は地道に続けます。
これからも、よろしくお願いします!
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みんなありがとう!
◎出演者
重松壮一郎(ピアノ)
田中秀樹(ラップトップ)
ALASKA. ミツ(Gt & Vo)
岡崎竜太(コントラバス)
松園さとし(パーカッション)
saiko(フルート)
青柳ひづる(ダンス)
森谷博(映像)
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