日々のレポート

さざなみの森(広島)のライブ・レポート

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昨日と今日の2日間、広島県東広島市の認定こども園「さざなみの森」で演奏。
こども園とは、幼稚園と保育園の両方を併せ持つ(教育・保育を一体的に行う)施設。ここにも0歳~5歳まで、200人以上の子どもたちがいます。

さざなみの森では、旧・さざなみ幼稚園の時も含め、何度も演奏をさせていただいています。3年前の8月6日原爆の日キャンドルナイト・コンサート2年前の冬の卒園イベント、そして昨年の原爆の日ライブなど。さらには、幼稚園から子ども園にリニューアルするにあたっての記念CDの制作などもご依頼下さいました。

さざなみの森の素晴らしさは、僕の拙い言葉では到底、言い表せないです。
園に置いてある小さなおもちゃやインテリア、建築の作り、環境づくり、どこかしこにおいても、高い志で、本質的にいいものを選び、創り上げていらっしゃる。
移住して、娘を通わせたいくらいです。


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昨日は0,1,2歳向けに簡単な音楽ワークショップをしてきました。
僕は鍵盤ハーモニカを吹きながら、子どもたちの部屋に突然登場。
子どもたちは、最初はキョトンとしていましたが、途中からはそれぞれ色んな楽器を手にし、即興のセッションに参加してくれました。


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そして今日は朝10時から、ホールに全園児が大集合。
年長さんとスタッフのための旅立ちの会。

巨大スクリーンに絵本を投影して、朗読とピアノのコラボレーション・コンサート。
3冊の絵本「おならうた」「もけら もけら」「とべバッタ」を選びました。
どれも違った面白さで、とても楽しい時間になりました。

「おならうた」は、全編、同じリズムで言葉が紡がれているので、僕もある1つのフレーズを考え、言葉とともにリズムを作っていきました。

「もけら もけら」はフリージャズのピアニスト山下洋輔氏の絵本。僕はジャズピアニストではないけれど、リハーサルを通じて、この絵本をコンサートで表現するコツをつかみました。読み手との即興セッション。子どもたちも飛び跳ねて喜んでくれました。

最後の「とべバッタ」は、園長先生が朗読。子どもたちに伝えたいメッセージがたくさん詰まったこの絵本は、他2冊とは違う、叙情的なイメージ、かつ力強く表現しました。


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子どもと一緒に何かするというのは、一瞬一瞬が学びの連続。
当たり前だけど、子ども一人一人もまったく違うし、瞬間ごとに変わってゆく。
僕らは、大人だからと上から構えることなどできない。
同じ人間として対等にぶつかりあって、調和・成長してゆく関係にあると思う。

僕らは自分が乳児・幼児だった時のことなんて、ちっとも思い出せないんだ。
思い出せても断片的。ほんの少し。でも、確かにこの時代があったんだ。
だから、子どもと接しながら、自分もこうだったんか、親は一生懸命、やってくれたんだなと感謝しながら、いま大人として、一人の人間として、できるすべてを子どもに捧げるんだ。


さざなみの森の園長を始め、スタッフのみなさん、
本当にありがとうございました。
これからも、一緒に学ばせてください。

子どもたち、のびのびと、好きなことやってね!


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