朝、島根をたち、昼から広島の呉市でライブ。
初めての会場、西方寺幼稚園です。
子どもたちが自由なかっこうで聴けるやらかい布をしいた床席。
小さな椅子、楽しい空間。
今日はちょっとハードな、昼夜2回公演。それぞれ2時間ずつ。
昼の部は、助産師・姫宮万寿子さんとの共演。
前半は、姫宮さんの「いのちのお話」に即興でピアノをつける。
あとから聞いた話ですが、小さな小さな子どもが、
涙を流しながら聴いてくれていたそう....。
子どもには、大人がする命の話なんて伝わらないなんてことはない。
伝わると信じれば、伝わる。
後半は、ピアノソロ。
子どもたち、大騒ぎ。
最後は、ピアノの蓋を開ける。ほら、そばに来て、聴いていいよ。
ピアノの部品、1つ1つが動いているのを見てごらん。
子どもたち、大はしゃぎで、喜んでくれる。
お母さんたちとの交流コーナーをして、休憩の後、夜の部。
夜は、灯りをすべて消して、キャンドルナイトで演奏する。
静けさのなかで、僕はいのちの音を紡ぐ。
僕はこの命を授かった。
人生も仕事も、すべて授かりもの。
自分で切り開いてるとも言えるけど、誰かのおかげで授かっているんだ。
ありがとう。
僕は他のピアニストが当たり前のようにやってる、誰かの伴奏や、みんなが知ってる曲を弾くことを一切やってない。みんな知っている曲を弾いて、喜んでもらうようなサービス精神もない。
そのおかげで演奏者としての仕事はないかもしれないけど、
アーティストとして素晴らしい機会と出会いをたくさん頂いている。
僕が、誰かの作った曲をただ上手に弾くタイプのピアニストだったら、
助産師さんのお話に即興で音をつけるだなんてご縁もなかったでしょう。
だから、結局、やりたいことをやればいい。
思うままに。感じるままに。
魚のように、すすぅっと泳いでいけばいいのです。
この夏は7回も広島で演奏し、うち4回は姫宮さんとの共演でした。
とても幸せな時間でした。姫宮さん、本当にありがとう。
お越しくださった皆さん、関わってくださった皆さんに、
心より御礼申し上げます。
また会いましょう。
帰り道、呉線でのんびり帰る。
青い青い海が見送ってくれたよ。
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