祈りの広島ツアー最終日。
昨日は8.6平和記念日で、広島市と東広島市で昼夜2回公演でとてもハードでしたが、
今日は再び広島市内に戻り、「アーティスティックカフェLavie」さんでライブ。
今日も助産師・姫宮万寿子さんとの共演です。
会場に向かう前に、二人で原爆ドームへ行きました。
広島県民の姫宮さんは、ずっと足を運べずにいたそうです。
県外在住者の僕の、安易な誘い(そのつもりはないのですが、県民のかたからするとそうかもしれない)で、一緒に足を運んで下さいました。
精いっぱい鳴き続ける蝉の声と、
精いっぱい命を広げる木々の葉に囲まれて、
ただただそこに、傷ついた姿でたたずむ原爆ドーム。
僕らの胸に、無言で語りかけてくる。
それを胸に、会場へ向かう。
姫宮さんの「いのちのおはなし」は、
通常はプロジェクターや紙芝居を使って、少し説明的に進めていきます。
でも今日は何も使わずに、ただただ感じるままに言葉を紡がれていきました。
僕もそれに寄り添うように、引っ張り合うように、音を重ねていきました。
理性は介入せず、本能のままに、自然のままに。
後半はピアノ・ソロ。
今日の「息をして」は、今までで一番すごかったと、おっしゃてくれる人もいた。
精いっぱい弾くということは、毎回、持てる力、命の限りを尽くすということ。
いつ死んでも悔いの残らない演奏、
それが人生最期の演奏だと思って、
これからも最高の演奏を目指してしてゆきたい。
これで広島での4公演も無事に終了。
すべてが素晴らしい時間でした。
そして多くの出会い、気付きをいただきました。
関わって下さった全てのかたに感謝です。
こうして僕は僕の生を紡いでいけることを本当に幸せに思います。
さあ次は、長崎で8.9平和記念日に演奏します。
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