避難所になっている多賀城市体育館そばのベーカリーカフェ「こう-あん」でのライブのあと、車で七ヶ浜町に向かった。
そこは沿岸部の町で津波被害が甚大だったところ。
瓦礫がちらばる泥だらけの大地。
「海と緑がほんとに美しい、大好きな町だったんです」
と、案内してくれた地元出身の友人の言葉。
ずきんと突き刺さる。
目に映るすべてが、言葉失わせ、悲しみを溢れさせる。
それでも、
美しく咲いている花や、
笑顔を取り戻しつつある避難所の方々のたくましさは、
勇気や希望をくれた。
このあとの夕方のコンサートでは、それを表現したいと思った。
僕は簡単に励ましの言葉なんてかけれないし、
どんな言葉も誰かを傷つけるような気がする。
僕はただ、溢れ出るままに、音にしようと思う。
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