今日は、岐阜県総合医療センターでのソロ・コンサート。
入口を入ってすぐ、吹き抜けのロビーでの演奏。
今日の即興演奏、風のゆくえ、みずよとわに、水滴のダンス、子守唄。
そして最後に、約20分間の完全即興。
生と死、命が紡がれてゆく病院という場所で生まれる音。
演奏後、あるご高齢のおばあさんが、話しかけてくださった。
紙を差し出し、
(サインをください)と言えず、
「線一本でいいから、何か書いてください。」
そして、
「私は癌で、もう5年も生きられないのです。
最後に一生の思い出ができました。
ほんとに素晴らしかったです」
と。
思わず、おばあさんの両手をぎゅっと握りしめた。
たとえ、世界の他の誰も、僕の音楽を評価してくれなかったとしても、
このおばあさんの一言で、僕は死ぬまで音楽を続けていくことができる。
ありがとうございました。
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