今日は、大阪府枚方市にある「sewing gallery」でのライブ。
「sewing table」に出会ってから6年。
「いるよ いるよ」展をして以来、3年ぶりのライブ。
またここに帰って来れたこと、しかも娘と一緒に来れたことが嬉しい。
草原は、いつもと同じように、迎えてくれました。
今日は、ギャラリーのある「星ヶ丘学園」の文化祭「秋のフェスタ」に合わせてのイベント。朗読とピアノの即興コラボのワークショップ「言の葉の音つむぎ」とミニ・コンサートの二本立てです。
ワークショップでは、詩の朗読をしたい、してみたいというかたが応募してくださいました。みなさん少し不安に思いながらもとても積極的な気持ちで、意を決して緊張の面持ちで参加してくださって。なんだかとても嬉しいです。
順番に自己紹介をしていただき、朗読する順番を決め、
このギャラリーを取り囲む自然の音や街の音を感じながら、
ゆっくりと読んでいただきました。
僕は、その言葉の連なりに息を合わせて、即興で音を紡いでいきました。
それぞれの個性がとてもきわ立っていて、
けっこう長丁場になったのにも関わらず、起伏がはっきりした朗読になりました。
とても面白く、深く、濃い時間が流れました。
特に自作の詩を読まれた方は、
自分の詩がどのように伝わるのか気になるところでしょう。
だけど、それぞれ違った言葉を紡ぎ、違った表現であるにも関わらず、
みんなが共感できる部分があり、
心がほろっときた場面がそれぞれあったのではないかと思いました。
不思議な一体感が生まれたように感じました。
こうして、それぞれが表現を重ね合わせ、息を合わせ、
ひとつの世界を創ってゆく素晴らしさを感じてもらえたなら、
今日やった意味がすごくあったなぁと思います。
それは、この社会で生きてゆくことと同じだから。
朗読のワークショップのあとは、ソロ・コンサート。
こちらはさらに多くの方にお越しいただきました。
みなさん、ほんとうにありがとうございました!
コンサート終了後、sewing tableでコーヒーを飲みながら、ギャラリー代表の中西さんと今日のことをいろいろ話しました。そしてまた来年も何かやりたいですね、とお話ししました。
ギャラリーを2週間借りて、滞在制作的なことをやりたいな。
そして、ここの草原でも野外コンサートをやりたいな。
帰り道、娘のつむぎは、だいぶぐずってしまいました。
初めてのフェリー、
初めての特急列車、
初めての大阪、地下鉄、たくさんの人。
そして、初めての僕のライブ。
泣きもせず、笑いもせず、きょとんとしながら、
静かにライブに参加していました。
いつも大声で泣くつむぎにしては、意外な反応でした。
音を音として捉えてはいないかもしれないけど、
音を通してエネルギーを感じたり、
みんなが音に集中している空間を、
敏感に感じたのだろうな。
家に着いたのは、夜中の12時近く。
ほんとうによくつきあってくれました。
ありがとう。
ほんとうにありがとう。
こんな父ちゃんだけど、旅の音楽家の娘に生まれたことを幸せに思ってもらえるように、がんばるよ。
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