東京での3日連続ライブの最終日は、京王線仙川の「オープンガーデン・森のテラス」。
ライブ・シリーズ「music for all living things」として始めてから22回目。
森のテラスで演奏するのは、トータルでは30回以上だと思います。
森のテラスは、都内の住宅地のなかとは思えない、自然に囲まれた場所。
いえ、この際、田舎か都会かというのは関係ないでしょう。
どこであろうとも、建築物を建てる時に、自然との共生を考えるかどうかで、どんな環境になるかが決まる。ここは、もともとあった自然を大切に、そのまま活かすように家をたて、そして住人やお客様が自然のなかでゆっくり過ごせるように設計されている。さらに、その場所で音楽を楽しことができるようにしてくれている。
僕が、「自分の音楽を最高の形で表現できる」と感じている場所です。
森のテラスは、季節ごとにまったく違った表情を見せてくれる。
夏は、葉がたくさん生い茂り、テラスに多くの木陰を作ってくれる。
蝉が大合唱で、演奏と共鳴する。
まだお客様の訪れる前の森のテラスで、リハーサルをする。
森にひびくピアノの音。
このとき、ああ、ここに帰ってきた、やはりここは素晴らしい、と実感する。
さて本番。
今日のお客様は、面白かった。
みんな、演奏を聴いているうちに、床に横になり、仰向けで寝ながら聴き始めた。
椅子に座っている人ほうが少なく、むしろ変な感じ?
いえ、椅子に座っている人も、手足を伸ばし、ほんとうにリラックスして聴いてくださっている。
遅れてきた、大人の夏休み。
本日のお飲物は、2種類。
プルーンや梅の甘露煮を使った、爽やかな夏のスパークリング・ドリンク。
森のテラスは飲食店ではないので、お客様にお出しする飲食物は自分たちで用意せねばならない。だけどそのぶん、いくらでもこだわることができる。
音楽も食も同じ。主催者・出演者の想いが反映されるもの。
だから、僕と想いを同じくできる人にいつも頼んでいる。
お客様の気持ちや健康、地球環境までちゃんと考えてくれる人に、
できるかぎりオーガニックで、気持ちのこもった手作りのものを。
ここ1年くらいは、友人の小野直美ちゃんに頼んでいる。彼女はいつも季節やその日の気候に合わせて、プラスちょっと変わったアイディアも盛り合わせて考えてくれる。
近所の猫。
いつもリハーサルの時にやってきて、
お客様が来たら姿を消し、
お客様が帰ったら、また姿を現す。
だけど、今日は本番中もずっとテラスにいて、
いっしょに寝転がった。
2時間のコンサートを終えた。
今日も前半は、約40分間の完全即興。
後半は、オリジナル曲で構成。
みなさん、ありがとう。
夏の想い出をありがとう。
また会いましょう。
-> 次回の森のテラスでのコンサートは9月20日(月・祝)です
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