日々のレポート

TOUMAI(東京)のライブ・レポート

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今日は高尾にある「TOUMAI」でのライブです。
ライブの前に、高尾山のふもとを散策。
虔十の会」代表の坂田昌子さんの案内で、春の息吹を感じながら歩きました。

高尾は、日本一小さな国定公園なのに、日本一植物が多い。
イギリス一国分に相当するそうです。


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しかし、ご存知の方も多いと思いますが、高尾山にトンネルを掘って、道路を通してしまおうという計画があります。都内の渋滞を緩和するためというのが理由だそうです。
渋滞を緩和する方法はいくらでもあるでしょう。でもそこにある自然、そこにある命は1つだけ。渋滞という非常に人間だけの都合で、二度とは戻らない自然を、地球を破壊していいものか。

この国の事情はいつだってそうですが、他者の命よりも己の利権を優先する人々の都合で、様々な破壊が繰り返されている。その結果が、いま山積みになっている社会問題の数々。

自分の子や孫を誰よりもかわいがる政治家が、
その一方で、自然を破壊する政策を推進し、子どもの生きにくい社会を作っている。
自分の家の横に原発や基地は作って欲しくないけど、他人の家の横なら別に構わない。
汚れがよく落ちるからと、自然を破壊する洗剤を使う。
安上がりだからと、添加物たっぷりの食品を生産し、販売する。

人間とはそういうものでしょうか。

誰でも、自分はかわいい。
自分の利益が大切だ。僕もそうです。利己的になることもある。

だけど、命にとって替わるものはない。
死んだらおしまいだ。僕もあんたも。

命よりも何かを優先する世の中に、これ以上なっていかないように、
小さな活動でいいから、自分のできることを地道にやっていきたい。

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今日、印象に残った話。
「この木は、今、死に向かっている」という。
でもすぐに死ぬ訳ではなく、
何百年もかけて育ち、何十年もかけて死んでいく。
だから、どこからどこまでが生で死なのか、境目は曖昧であると。

だからきっと、僕もいま死に向かっているのだ。
自分の老化現象を感じ始めるのは、20代後半ぐらいからか。
そこから少しずつ死は始まっているんだ。
残りの生をどう使うか、それは自分次第だ。

今日のライブは、そんな想いで弾きました。


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