日々のレポート

さざなみ幼稚園(広島)のライブ・レポート(2日目)

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広島県東広島市の「板橋さざなみ幼稚園」でのコンサートの2日目。
今朝も雪が降っています。

今日は5歳の子たち対象に、「おなら」「スイミー」の2冊の絵本とコラボレーション。
ちょっと年長さんだったからか、昨日とは違う反応、違う展開。
スイミーのあと、海のモチーフで即興演奏をどんどん展開させていきましたが、子どもたちはそのイメージの中に浸れてたみたいです。「水に浮いているみたい」と言ってた子もいたそうです。嬉しいな。


100310_03.jpg(コーディネートしてくれた菜穂さんと、園長先生)


昨日はスクルーンに投影したけど、今日は高いホールの壁一面に投影しました。スイミーの美しい水中の世界が、大きく大きく広がるのはとっても素敵だった。お見せできないのが残念です。


さて、コンサートのあとはお昼ご飯。いつもはお弁当だそうですが、この2日間は、卒園する5歳の子たちが、下の子たちにお釜で炊いたおにぎりを握ってあげるという、とっても素敵な企画でした。僕はみんながおにぎりを握ったり、下の子たちに手渡したり、食べたりしてる間もピアノを弾きました。


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みんなが、演奏があることを意識的に捉えてる訳じゃないと思うけど、音が自然に寄り添う緩やかな時間を感じながら、過ごしてくれたように思う。僕も一緒に食べたりしたんだけど、「ピアノの音、とってもきれいだったよ」と言ってくれた子もいました。

みんなとても素直で、人懐っこく、自由な子たちでした。
プライバシーの関係上、子どもたちの表情を載せられないのが残念。


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この2日間で、園長先生始め、高い志を持ったみなさんと、
感性豊かな子どもたちと触れ合えて、とてもいい時間を過ごさせていただきました。
本当にありがとうございました。
卒園に向けて、子どもたちの気持ちを高めさせてあげたいというみなさんの想い。
その想いが作った、素敵な時間でした。


僕は少し前までは、子ども対象の演奏にちょっと身構えてしまうとこがあったけど、もう何だかそんなことはなくなりました。
大人でも子どもでも変わらず、みんなと自分とその場が「自然」であるということに、僕自身が自然に入ってゆけるようになったら、演奏もごくごく自然になりました。

静かに聴いて欲しいなら、その状況作りを事前にすればいい。
静かにならなかったら、ならなかったその状況に自分と演奏を合わせていけばいい。
場を押さえつけようとしたり、静かに聴いてくれ!と自己主張したり、BGMに徹したりするのは、自分にはどれも不自然だなと感じる。

やはり僕は、調和というものがとっても好きなんだなと思いました。


みなさん、ありがとう。
子どもたち、ありがとう。

子どもたちの成長とともに、僕もありたい。
演奏できて、幸せでした。


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