明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!
昨年は138回のライブを、無事に行うことができました。
1回1回の大切なライブが、充実した演奏であったこと、
多くのかたにお越しいただき、助けていただいたことに、
心から感謝いたします。
消費税の増税や、長引く不況のしわ寄せが、
音楽家たちにも来ていると感じた2014年。
今年はもっと厳しくなるかもしれません。
それでも、そんなことは言っていられないのが今のこの世界。
強い意志を持って取り組むべきことが、たくさんあります。
とりわけ、現政権が進める、
戦争ができる国、生命より経済を優先する国づくりに、
対抗しなければいけないです。
そして、長崎に住む僕にできることとして、
原爆記憶の継承は、取り組むべき課題の一つです。
特に今年は、原爆投下から70年の節目ですので、
何らかの取り組み、プロジェクトを開始したいと思っています。
またこの物質文明のなかで、子どもたちに、芸術を通して伝えられること、
体験してもらえることを、進めていかねばなりません
(いろんなほころびが出てきています)。
これは子どもだけの問題ではなく、大人と子どもがともに学び合い、
よりよい状況を創っていくべきと思っています。
また、「今だけ、金だけ、自分だけ」の風潮のようではなく、
みんなが、遠くの誰かのことや、ずっと先の未来のことを想像し、
思いやるような世の中になるには、どうしたらいいか。
3.11以後、ずっと考えていることでもあります。
僕が音楽を通して表現し続けていること、それは、
人間も、鳥も虫も花もお魚も、みんな命は平等で、互いに生かし合っていて、
自然に生かされている、ということです。
命を軽視し、自然を敬うことを忘れ、弱者を攻撃し、人間中心の文明を作ることは、
環境問題や、戦争と平和の問題、犯罪その他すべての問題につながっていると思っています。
今年も、1回1回のライブで、それを表現し続けたいし、
特に力をいれねばならない課題に対しては、みんなと手を取り合って、
プロジェクトを組んでいきたいと思います。
今年も少しずつスケジュールが決まってきています。
ライブ会場や旅先で、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
2015年1月1日 重松壮一郎